W杯出場を逃し“イタリア版BBC”が解体へ キエッリーニも代表引退を示唆

スウェーデンに2戦合計で敗れ、60年ぶりの予選敗退

 イタリア代表はロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフで敗退し、1958年スウェーデンW杯以来となる本大会出場権を逃す屈辱を味わった。長年にわたり代表チームを牽引した英雄GKジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)に続きMFダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)、DFアンドレア・バルザーリ(ユベントス)が代表引退を表明するなか、DFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)も代表のユニフォームを脱ぐことを示唆。世界に君臨したディフェンスライン「BBC」は解体となり、DFレオナルド・ボヌッチ(ACミラン)を残すのみとなった。

 敵地での第1戦に0-1と敗れて臨んだサン・シーロ決戦。相手ゴールに何度も迫ったが、スウェーデンの黄色い壁を崩すことはできなかった。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、伝統国の威信とともに、青い戦士がピッチに倒れこんだ。

 アッズーリのゴールマウスに君臨してきた英雄ブッフォンも試合後、涙ながらに代表ユニフォームに別れを告げた。デ・ロッシ、バルザーリも代表引退を公言するなか、ディフェンスリーダーも別れを告げようとしている。

 キエッリーニはイタリア国営放送「RAI」で代表引退を示唆すると、「最終的には妥当な結末だ。自分は運や主審にすがるような人間ではない。スウェーデンを祝福するのみだ。我々は全てを尽くしたが、明らかに現実は足りなかった。彼らの方が勝利に相応しかったんだ」と潔く負けを認めた。

 

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