川島が悔やんだ“簡単なミス”と“勇気の欠如” W杯への課題は「技術以上の部分」

「こういう劣勢の試合があるのは間違いない」

 川島はPKストップの後の展開について言葉を続けた。

「球際だったり、いつもなら余裕を持てるシーンで余裕を持つことができなかった。失点シーンもそうだし、簡単なミスをしてボールを失うことが多かった。自分たち自身が勇気を持ってやっていかないといけないし、ミスを恐れてやってしまうと、ピンチに直結してしまう。そこは技術以上の部分だと思う」

 簡単なミスと勇気の欠如。前半に露呈した課題を、後半に修正した点については最低限の評価を下せるが、本番で同じような展開を演じてしまえば、致命傷になりかねない。この日はブラジルとの対戦だったが、ドイツ、スペイン、アルゼンチンなど他の強豪国も見逃してくれるはずはないからだ。

「ワールドカップ(W杯)に向けて、グループリーグでどういう相手が来るかまだ分からないですけど、正直こういう(劣勢の)試合があるのは間違いないし、そういう時に自分たちは勇気を持って戦っていかなければならない」

 2度のW杯を経験した守護神が口にした、重みのある言葉。次戦は同じく強豪国の一角であるベルギー戦(14日)。川島が説いた意識を、ハリルジャパンはこの短期間でもう一度浸透させられるか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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