ハリルJが挑む世界基準の“距離感” ブラジル相手にいかに飛び込まず、絶妙なプレスをかけるか

ハイプレスをベースに、連動した守備を…

 ガンバ大阪のMF倉田秋は、中盤で攻守両面のハードワークが求められる役割に大きな変化はないという。ただし、ブラジル戦での球際の対応は変わると口にする。

「今までより相手に近いところで守備をしないと、少しでもスペースを空けたら簡単にやられてしまうと思う。今までより良い距離感で守備しないといけない。今日の練習でもそういう確認はした」

 また乾も同様の見解を示し、「1対1で凄く強い相手なので、飛び込まずにどれだけできるか。一発で交わされると後が苦しくなるので、そのへんの対応と言うのはしっかりやっていかないと、うちの選手に迷惑がかかりますし、やられる場面が増えてくる」と警戒を強めている。

 さらにFW浅野拓磨(シュツットガルト)が、「チームとしてしっかり守備から入るというのは、今日の練習でもありました。真正面からぶつかっていっても、なかなか難しい」と練習内容を明かせば、代表初招集のMF長澤和輝も「今日の練習でやったように組織をベースに個で勝負できるか、本番に向けて良い準備になる」と証言した。

 選手たちの話を総合すれば、オーストラリア戦同様、ハイプレスの守備をベースにしながら、球際では適度な距離感でプレッシャーを与えつつ、一発で飛びこまない対応がチームとしての共通認識と言える。

 

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