ミランのガリアーニCEOが主張する「リーグ7位で来季EL出場」は実現困難!?

UEFA幹部が説明

 UEFAは、ACミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOの野望を打ち砕くような声明を発表した。
 2年連続で欧州のカップ戦への出場権喪失危機に立つミラン。だが、ガリアーニ氏は激怒するサポーターやメディアを説き伏せるため、再三にわたって「7位でもヨーロッパリーグ(EL)に進出できる可能性がある」と発言してきた。
 だが、ここにきてUEFAのジャンニ・インファンティーノ専務理事は、記者会見でガリアーニ理論がいかに実現困難であるかを説明した。
あるリーグが来季ヨーロッパの大会で1枠を獲得する条件は以下の通りである。そのリーグのクラブがUEFAチャン ピオンズリーグ(CL)や、ヨーロッパリーグ(EL)を優勝すると同時に、彼らの所属リーグで出場圏に届かなかった場合にのみ与えられる」
 イタリア勢でCL8強に唯一残ったユベントスは首位を独走中だ。フランス代表MFポール・ポグパというキーマンが太もも裏肉離れで全治50日の長期離脱を余儀なくされたが、2位ローマとの勝ち点差は14も開いており、これからCL圏外の4位以下に脱落する可能性は考えにくい。
 そして、EL8強に残っている5位ナポリと6位フィオレンティーナのいずれかが優勝する一方で、7位以下でシーズンを終えなければ、1枠は生まれないという。
 前節21日のカリアリ戦で3-1の勝利を飾ったミランだが、ゴール裏のサポーター組織がシルビオ・ベルルスコーニ会長の退陣を要求 し、観戦ボイコットや公式グッズの不買運動を呼びかける事態に陥っている。そうした危機的状況から脱するためには、他力ではなく、自力で2年ぶりの欧州への切符をつかむ必要がありそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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