南米の試合に現れた華麗なる“侵入者” 軽快なステップで選手を翻弄「彼が勝者だ」

ボリビア1部リーグで起きた珍事 ゲームを中断させた犬の正体とは

 日本では滅多にお目にかかることはないが、世界のサッカースタジアムでは様々な“侵入者”が現れ、そのたびにメディアを賑わせている。スーパースターに憧れ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド目がけてスタンドから一目散に駆け寄り、握手や抱擁に成功するファンの姿もたびたび目にするが、同時にずさんなセキュリティー面が心配になることもある。プレーする選手を守るための警備――だが時には、それが仇となることもあるようだ。南米ボリビアでは意外な“侵入者”が登場し、華麗なステップワークを見せたとして話題になっている。

 珍事が起きたのは、現地時間24日に行われた同国1部リーグのブルーミングとナシオナル・ポトシの一戦。序盤から点を取り合い、2-1とナシオナル・ポトシがリードして迎えた前半38分のことだった。「Tigo Star Bolivia」が公式フェイスブックに投稿した動画では、画面左のブルーミング陣内からセンターサークル内にボールが送られた瞬間、画面右側から猛スピードで犬が突進。そのボールに触ることなく行き過ぎたものの、ブルーミングの選手を避けるために急停止した瞬間に、元々くわえていたもう一つのボールを落としてしまった。

 犬は慌ててそのボールを拾おうと少し手間取るものの、自慢の歯で噛むと、捕まえようとする選手や関係者を嘲笑うように、華麗なステップを踏んでピッチ上を疾走し始めた。そして次の瞬間、画面には困り果てた表情で犬の姿を追う警察官の姿が……。実はこの犬、スタジアムの警備にあたっていた警察犬だったという。

 口にくわえたボールは穴が開いたのか、すっかりしぼんでしまい、プレーが中断したピッチ上はすっかり警察犬の独壇場に。複数選手の追撃をかわし、ピッチを右回りにほぼ1周してセンターサークルに戻ってきたところで、ブルーミングの選手が右後方から捕獲に成功。困り果てていた警察官が素早く近づき、首輪をつけて御用となった。

 

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