マンチーニ監督がマンCのペジェグリーニ監督に皮肉なエール

「彼らに優勝できるチャンスはある」

 セリエAインテルのロベルト・マンチーニ監督が、解任危機にひんしているマンチェスター・シティ(マンC)のマヌエル・ペジェグリーニ監督に対して強烈なプレッシャーをかけている。マンチーニ監督は2009年から13年までマンCを率い、11年シーズンにリーグとFAカップの2冠を達成した。その指揮官は「CNN」の取材に応じ、自らの後任としてマンCを率いるペジェグリーニ監督に皮肉交じりのエールを送った。
 「ペジェグリーニは非常にラッキーだった。なぜなら、彼が手にしたチームは非常に強力なチームだった。そして、そのチームに新たに良い選手を加え、チームを 強化することができたのだから。マンCは毎年、タイトルを手にすることができると思う。シティはバルセロナ相手にもチャンスはある。そして、勝つべきだ。彼らはタイトルを取らなければいけない。毎年だ」
  ペジェグリーニ監督は現在、追い詰められている。昨季はマンCをリーグ優勝に導いたが、今季はすでにリーグカップとFAカップで敗退。リーグ戦では首位チェルシーと勝ち点6差をつけられ、しかもチェルシーは1試合未消化の状態だ。2連覇は厳しい状況となっている。
 マンCは、18日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント初戦のセカンドレグで8強進出を懸けて2年連続バルセロナと戦う。だが、エティハドスタジアムでの初戦では1-2で敗れている。カンプノウで勝てなければ、今季無冠が濃厚となってしまう。
 そして、地元メディアは、無冠が決まれば、チリ人指揮官は解任されると報じている。マンチーニ監督は「個人的にはプレミアでシティは最高のクラブだ。今2位でチェルシーと 勝ち点6差であろうと、だ。プレミアでは最終節まで何が起こるか分からない。優勝できるチャンスがあると考えるべきだ」と、かつての教え子たちに奮起を促していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング