地元メディアが今季加入7選手を格付け マンUの約270億円補強は失敗

明暗分かれたファルカオとディ・マリア

 今季無冠危機に直面しているマンチェスター・ユナイテッド(マンU)のルイス・ファン・ハール監督は、地元メディアから約270億円もの巨額補強費を投じて獲得した7選手について過半数が失敗補強だったと断罪された。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は、「ルイス・ファン・ハールのマンUの補強選手を当たりか失敗か格付け」という見出しで特集した。
 1億5000万ポンド(約270億円)もの移籍金を投入したが、FAカップ準々決勝でアーセナルに1-2で敗れ、2年連続での無冠の危機が忍び寄っている。
 大型補強で獲得した7人のうち、90分間フル出場を果た したのはMFダレイ・ブリントのみ。MFアンヘル・ディ・マリアは後半退場処分となり、MFアンデル・エレーラと、ルーク・ショー、マルコス・ロホの両DFは途中交代となった。MFラダメル・ファルカオと、GKビクトル・バルデスは出場機会がなかった。
 6000万ポンドという英国史上最高額の移籍金で加入したMFディ・マリアは「成功補強」と格付けされた。
 ディ・マリアは今季25試合に出場し、出場時間は1839分。寸評では「最高のスタートを喫したが、その後は少し道を迷った。アーセナルとのカップ戦では向上を示した。ウェイン・ルーニーと、マルアン・フェライニを狙うロングボールサッカーを楽しんでいるように見えた。もっと活躍できる」と表している。
 ファルカオはアーセナル戦での出 場機会はなく、翌日のリザーブリーグに降格。そのU-21トットナム戦でも不発に終わり、「失敗補強」とされている。
 モナコから期限付き移籍で加入し、今季20試合に出場し、出場時間1215分。「ファン・ハールの昨夏の移籍市場最終日に見せたコロンビア代表獲得への動きは大きな衝撃だったが、欧州屈指のストライカーがウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシーとの融合は、ユナイテッドのファンを興奮させた」と加入時には期待感満載だったことを指摘したが、現実は厳しいものとなった。「彼の能力を示す十分な試合を与えられていないので判断は難しい。現時点では間違いなく失敗だが、彼には能力があるので、今後試合で連続して活躍する可能性もある」と予想した。

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