地元メディアが今季加入7選手を格付け マンUの約270億円補強は失敗

ロホ、バルデ スは成功だが……

 イングランド代表DFルーク・ショーは、サウサンプトンから2700万ユーロで加入した。こちらも「失敗補強」だ。
 今季17試合に出場し、出場時間は1100分。「ショーはファルカオに似た状況だ。2、3の故障があったが、彼はまだ若い。ユナイテッドにとって最高の契約となるポテンシャルはある。そのうち大成功になると思うが、現時点ではまたしても失敗だ」と19歳のサイドバックのマンUでの1年目に厳しい視線を送っている。
 アトレチコ・ビルバオから移籍金3000万ポンドで、加入したスペイン人司令塔のアンデル・エレーラも「失敗」の烙印(らくいん)を押された。今季21試合出場で出場時間は1242分。「5得点で一部のファンには重要な選手とみなされているが、彼のさまざ まな特性はファン・ハールを納得させるに至っていない。オールド・トラッフォードで先発の座を確保することに苦しんでいる」と指摘され、「完全なる失敗」と断罪された。
 スポルティング・リスボンから加入したアルゼンチン代表DFマルコス・ロホは「成功」と格付けされた。21試合に出場し、1829分間プレーしている。4-4-2、3-5-2の両システムでセンターバックと左サイドバックも務めている。「ロホはよくやっているが、能力的にまだできる。今のところは単なる成功だ」と、その潜在能力には高い評価を与えている。
 アヤックスから1380万ポンドの移籍金で加入したオランダ代表MFダレイ・ブリントは「失敗」に分類された。
 オランダ代表監督時代のファン・ハール監督のまな弟子につい て、寸評では「ブリントの評価は彼が故障のシーズンを送っていたので難しい。だが、アーセナル戦ではボールを明け渡し、感心できないプレーがあった。キャリックの方が同じポジションで良い仕事をしているので、いい補強とは思えない」と厳しく指摘した。ボランチとしてはイングランド代表MFマイケル・キャリック以下という評価を下している。
 元スペイン代表GKビクトル・バルデスは移籍金ゼロでユナイテッドにやってきた。今季スーパーセーブを続ける正守護神ダビド・デ・ヘアのバックアッパーとして粛々と準備を続けているが、「バルデスの評価は難しいが、成功補強と言わざるを得ない。彼は素晴らしいGKだ」と実績抜群の第2GKについては成功補強としている。
 成功はディ・マリア 、ロホ、バルデスの3人。ファルカオ、ショー、エレーラ、ブリンドの4人は失敗補強と断罪された。そのため、ファン・ハール監督の270億円の使い道には大きな疑問符がつくところだ。今季無冠危機のファン・ハール監督だが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる4位以内をキープする使命が存在する。これを逃した場合、ユナイテッドの270億円補強はさらに厳しい視線にさらされることになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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