サウサンプトン吉田、「昨季より良くなった」と守備に手応え 得点力不足が「問題」と指摘

「間違った方向には進んでいない」

 自らの成長を実感している吉田だが、チームはユナイテッドの前に敗れた。「後半はほとんど支配されてしまった。彼らはいくつかのチャンスを作ったが、トップチームと対戦する時、細部が大きな違いを生み出します」と振り返っている。

 ベルギー代表FWロメル・ルカクに決勝点を奪われたシーンでは、左からのクロスが吉田の頭上を越え、ルカクがヘディングシュート。GKが弾いたボールに反応したものの、素早く詰めたルカクの動きを、吉田は後ろで見守るしかなかった。

「大きな代償を払うことになった。受け入れるのは本当に難しいけれど、それが彼らが首位にいる理由。(サウサンプトンは)昨シーズンの終わりからゴールを十分に決めることができていない。それが問題だと思う」

 ゴール欠乏症に陥る現状こそ問題と指摘。「間違いなく、もっと勝負強くなければいけない。守備面では、去年よりもずいぶんと良くなったと思います。間違った方向には進んでいないと思います」と吉田は語っている。サウサンプトンで安定感を示す日本代表DFは、プレミアの舞台で世界レベルを体験し続け、来年のロシアW杯に向けてどこまで進化していけるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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