ハリル監督、豪州戦翌日に「第3章のスタート」と選手に檄 長谷部はW杯へ体制継続を示唆

オーストラリア戦後に親族の健康問題が浮上 練習前には選手に謝罪

 日本代表の主将MF長谷部誠は、親族の健康問題が明るみに出たバヒド・ハリルホジッチ監督について、「今日も第3章のスタートと言っていたので、行くんじゃないですか」と、5日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終戦、サウジアラビア戦を含めて、今後の去就に不安を感じていないと語った。

 予選首位通過と来年の本大会出場を決めたオーストラリア戦(2-0)から一夜明け、長谷部は負傷明けということもあり軽めの調整でトレーニングを終えた。報道陣の前に姿を現すと、円陣を組んで約10分間にわたって熱弁を振るったハリル監督の言葉をこう明かした。

「選手の前で、プライベートな問題があるという話は(ハリル監督が)しました。だからこそ、監督も様々な感情があったのだとは思います。監督が心から喜ぶだけではなく、落ち込むようなところもあったことについて、申し訳ないと」

 ハリル監督から選手たちに、こうした謝罪があったことを明かした。その上で「とにかく、みんなのことを誇りに思う。これから第3章へ向かうんだ」との檄が飛んだことも明らかにした。ハリル監督は最終予選のスタート段階をチームの第2章と位置付けていただけに、本大会への意欲を改めて選手たちに伝えたという。

 そして本大会出場が決定したことで、サウジアラビア戦へ向けてのハリル監督の動向について報道陣から問われると、「今日も第3章のスタートと言っていたので、行くんじゃないですか」と笑顔で話した。信頼厚きキャプテンは、日本代表とハリル監督の歩みは本大会へ向けても続いていくとの見解を示していた。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi

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