クーマンがファン・ハールの“恐怖政治”を暴露 「選手は恐怖を抱く」

限度を超えた恐怖を与える

「そこが私と、彼との監督としての大きな差だ。1998年のフランスワールドカップ(W杯)以降、私はバルセロナで彼のアシスタントを務めた。彼から多くを学んだ。だが、選手の扱い方は、彼と私では完全に違う。私は選手の方にあそこまで多くのプレッシャーを押し付 けたりしない。ファン・ハールが指揮を執るということは、彼のチームには恐怖が存在するということだ。選手はファン・ハール老師に恐怖を抱く。それは常にいいとは限らない」
 規律を重んじ、選手にノルマを与えるのは監督として通常だが、ファン・ハール監督は限度を超えている。選手、チームに対する恐怖政治と化しているというのだ。昨年夏にオランダ代表をブラジルW杯3位に導いたファン・ハール監督だが、「(オランダサッカー協会は)後任として穏健派を選んだよ。選手は監督に擁護されることも必要なんだ。ファン・ハールよりも穏やかなね」とクーマン氏は語った。現在、オランダ代表はフース・ヒディング監督が率いている。
 UEFAチャンピオンズリーグ出場権を巡り、し烈なバト ルを展開しているマンUとサウサンプトン。恐怖政治の実情を暴露した格好のクーマン監督は、かつての恩師とマンUに強烈なジャブを浴びせた格好だ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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