宿敵のストライカーとして帰還した大久保へ、川崎から“餞別”のブーイング 「嬉しかったよ」

「認めてくれたってことだから」

「嬉しかったよ。その前は拍手だったからね。(敵として)認めてくれたってことだから」

 今季最初の「多摩川クラシコ」は3月18日に味の素スタジムで行われたが、FC東京へ加わった大久保に対し、川崎のサポーターは万雷の拍手を送った。そして3-0でFC東京が勝利したその試合で、運命の悪戯なのか、大久保は古巣相手に移籍後初ゴールを決めていた。

 そしてこの日、大久保がピッチに立つと、川崎サポーターからはわずかな拍手、そして盛大な大ブーイングが送られる。それは大久保を、ライバル関係にあるFC東京のストライカーとして認める、古巣からの“餞別”と言えた。

 一方で大久保も前半、ベンチからテンポ良くパスがつながる川崎のサッカーを眺め、「いやー、やっぱ楽しいなーって思いながら見てたね。俺だったら、このスペースに入るなーとか考えたり。何本もそこにボールが入ってたからね」と率直な思いを口にした。いつでも自分に素直な背番号「13」は、古巣に対して抱く愛情も隠そうとはしなかった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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