インザーギ監督の解任は目前?「ピッポの時間は終わった」と伊紙

次節チェゼーナ戦の結果次第で電撃解任か!?

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、22日の本拠地チェゼーナ戦の結果次第では電撃解任となる可能性が高まっている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「ピッポの時間は終わった」という見出しで報じた。

 前節エンポリ戦で1-1のドローに終わったミランだが、記事は「次節チェゼーナの結果次第で、監督の座が奪われる。タソッティ監督は準備ができている」と伝えた。

 現在ミランは、11位で欧州リーグ進出圏の5位まで勝ち点差は7。まだ可能性を残しているものの、23試合終了時点の勝ち点は1試合平均1.304。これは、ここ30年で最低の数字で、危機的状況にひんしている。もしもチェゼーナ戦で敗れた場合、インザーギ監督は更迭。アシスタントコーチ のマウロ・タソッティ氏が内部昇格するというのだ。

 記事では、インザーギ監督の続投の是非を、それぞれ5つの理由を挙げながら考察している。

 まず続投を後押しする理由についてだが、第1は経済面のメリットにあるという。前任者のクラレンス・セードルフ監督は複数年契約だったため、違約金の支払い義務がいまだに残っている。インザーギ監督を更迭すれば、そこにさらなる違約金がかさむことになる。また、火の車のミランを引き受ける優秀な監督も残っていないの現状だ。

 第2に、仮にタソッティ氏を暫定監督として後任に据えたとしても、長年ミラネッロにいるコーチがトップに立っても、ショック療法にはならないという見方だ。

 第3は今季ミランの故障者の多さ。これ は、後任が来てもすぐに解決する問題ではないはずだ。

 そして第4は、移籍市場での補強戦略の失敗だ。夏の移籍市場で12選手を獲得し、18選手を放出。さらに1月の移籍市場でも6選手獲得して3選手を放出している。入れ替わりが激しく、チームとしてまとまるには難しい状況となっている。

 第5は、インザーギ監督の高潔な姿勢だ。常にチームを擁護し、誰のせいにもしないで、選手やスタッフ、強化部を守り続けてきた姿勢が今のミランには必要だという。

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