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ファン・ハール監督「ルーニーは最高のストライカーだ。しかし…」
チーム構成を理由に主将の中盤起用の方針を崩さず
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督はイングランド代表FWウェイン・ルーニーを一流のストライカーであることを認めながらも、現在のチームにおいては最前線でプレーするチャンスはないことを強調した。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
17日のFA杯5回戦プレストン戦前のインタビューで、ファン・ハール監督は、現在世界で物議を醸しているルーニーの起用法について触れた。
「ルーニーは我々にとって最高のストライカーなのかもしれない。だが、私の下では彼はミッドフィルダーとしてプレーする。なぜなら、私は選手がどのポジションで最も貢献できるかを見極めた上で采配を決断しているからだ。ここ何試合かで私はヤヌザイ、ディ・マリアを中盤の位置で、ファルカオとファン・ペルシーを最前線に配置した。クリエイティブな特性を持つ4人を並べた時に、どこでバランスを保つべきか、考えなければならないだろう?」
攻撃を持ち味としている選手を前線に並べることで、攻守のバランスを保つため、ルーニーをストライカーではなく献身的なハードワーカーとして重宝している現状を説明した。
一方で、ファン・ハール監督は今季終了後の中盤の補強に動くことを明言しており、ASローマのオランダ代表MFケビン・ストロートマン、ユベントスのフランス代表MFポール・ポグパ、同チリ代表MFアルトゥール・ビダルをリストアップしていると報じられている。中盤の補強に成功時には、ルーニーが最前線でプレーするチャンスも増えるかも知れない。
「ルーニーは私にフレンドリーだよ。世間は彼をストライカーで使えと言っているようだが、彼はそれを聞いても『そうかもしれないね』と軽く受け答えする程度だろうね。彼はそういう人間だよ」
オランダ人指揮官は、ルーニーが現在の中盤起用に不満を示していないことを主張した。各方面からルーニー起用法に対するクレームが相次いでいるが、名将はあくまでマイペースな姿勢を貫くようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images