エンポリ監督がミランに助言 「プレーする楽しみを見いださないと」
混乱に陥ったミラン
ACミランは、15日の1-1のドローに終わったエンポリ戦後、相手のマウリツィオ・サーリ監督から「パニック状態だった」と酷評された。
今季セリエ Bから昇格したエンポリを率いるサーリ監督は、試合後の記者会見で赤と黒の名門に助言を送った。
「ミランはこの日スタート直後から不安げに見えた。同点に追いついた後にはミランは負ける可能性を感じてきたのだろう。パニック状態だった。彼らがさらされているプレッシャーを考えれば、無理もない反応だろう。ミランにはプレーする楽しみを見いだすようにアドバイスするよ」
ミランとクラブ規模も、強化費もはるかに劣る14位のエンポリを率いる指揮官には、かつての強豪が脆弱(ぜいじゃく)に映ったのかもしれない。
日本代表FW本田圭佑は4-2-3-1システムの右攻撃的MFで先発したが、パニックの連鎖から抜け出せず。決定的な仕事ができないまま、後半34分に途中交代となった。
ミランは、交代枠を使い切った後にGKディエゴ・ロペスが退場処分となり、DFガブリエル・パレッタも負傷退場した。ピッチ上にわずか9人という状況で試合終了のホイッスルを聞いた。サーリ監督は「同点に追いついた後に勢いに乗った。もしも、相手が10人の時間がもうすこし長かったら、我々は勝ち点3を取れただろう」とキッパリ。2人失ったことで徹底的に守備を固めたミランを追い詰めたことに自信を深めていた。
「我々には経験豊富なストライカーと、2人の有望な若手がいる。しかも、制限された予算でだ。どんな相手でも我々相手にボールを保持することは難しい。ユベントスも苦しんでいた。我々にももろさはあるのだが」
最後まで敵将は、上から目線を崩さなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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