英国→浦和移籍…28歳が指摘「時間を作ることも必要」 ボール支配「意識していました」

浦和の瀬古樹「全部が全部、前へ行けばいいというものでもないですし」
浦和レッズのMF瀬古樹は8月26日の天皇杯2回戦、山梨学院大学とのゲームに浦和への移籍後では初スタメンのピッチに立った。暑さと湿度に「全然動けていない」と話しつつも、ピッチ上での存在感は絶大だった。
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瀬古はイングランド2部チャンピオンシップのストーク・シティで2シーズンプレーし、今月の中旬に浦和への移籍が発表された。同時期に加入したDF山根視来とともに、曺貴裁監督は期待とともに暑熱順化への課題も話してきた。8月23日のJ1第3節FC町田ゼルビア戦で、交代出場で約30分間プレーした瀬古は、中2日で迎えたこのゲームに浦和加入後の初スタメンでピッチに立った。
曺監督の就任から、特にリーグ開幕から2試合は「縦に速いプレー」が強調されすぎていた感もあったが、このゲームでは瀬古が中盤に入ってボールが落ち着く場面が増えた。背後に走る前線の選手が相手の最終ラインを押し下げた間に入ってくるインサイドハーフのMF早川隼平との連携も目立ち、全体にボールが安定して進む場面が目立った。
瀬古自身は「暑いので少しコントロールしようかな、というところです。全部が全部、前へ行けばいいというものでもないですし、ああやって時間を作ることも必要なので、そういう意識でプレーしていました」と、その意図について話した。特に前半23分までにFWオナイウ阿道の2ゴールでリードを作ったこともあり、ゲームに安定感も増した。
早川は瀬古とのプレーについて「(瀬古の)質が高いからこそ、グループ戦術っていうのをみんなが意識してうまくできたらいい」と話す。また、同じく移籍後の浦和デビューになったGK福井光輝も「(瀬古)樹はボールを触りながらリズムをつくるタイプだと思います。もともと川崎フロンターレにも所属していましたし、ボールをつなぐ志向のチームでプレーしていました。個人戦術としてボールを触ることについては、チームメイトも特徴を分かっていると思います。そこで攻撃にリズムを入れられたのでは」と、後方からボールを運ぶ部分について話した。
こうしたプレーのスピード感やコントロールについて、曺監督は「もちろん、自分たちがボールを持ちながら休むという考え方もあります」として、選手の特徴との兼ね合いをこう話している。
「選手たちがもともと持っているものや、彼らが得意とすることを消してまで監督のやりたいことを上書きするのは、少し本末転倒だと思います。そのバランスのなかで一番良いポイントを見つけられれば、選手たちも自信を持ちながら新しいものを身につけていけると思います。きょうについては、もう少しこうした方が良かったというところは、今の僕のなかにもあります。ただ、この暑さや点差を踏まえて彼らが選択したことは、賢さの表れでもあると思います」
リーグでは開幕3連敗、合計11失点とかなり厳しい結果でシーズンをスタートした浦和であり、現実的な落としどころも必要なのは間違いない。瀬古の加入とこの天皇杯2回戦での試合展開は、今後に向けた一つのヒントになったとも言えそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)




















