「あいつのゴールがなければ」 移籍の功労者へ…主将から“愛の檄” 再会したら「絶対に削ります」

浦和戦を前に藤尾翔太のチーム離脱が発表された
FC町田ゼルビアは、8月23日にJ1リーグ第3節で浦和レッズと対戦し、3-1で勝利した。試合前にはFW藤尾翔太が移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することに加え、この試合後にセレモニーを行うことも発表されていた。そうしたなかでの勝利となり、黒田剛監督は「今日は藤尾翔太の最後の日となりました。彼もFC町田ゼルビアの功労者ですので、彼を送り出すのに最高の送り出し方ができたと嬉しく思います」と、勝利を喜んだ。
黒田監督の言葉通り、2023年3月から町田に在籍していた藤尾は、約3年半の在籍期間で通算142試合に出場して28得点を記録。昨年の天皇杯では決勝戦での2ゴールを含む大会通算5得点を挙げて、クラブ初の天皇杯制覇にも大きく貢献した。
試合後のセレモニーで場内を回った藤尾は、メガホンを持ってゴール裏のファン・サポーターに挨拶。人気選手の移籍と言うこともあり、スタンドからは悲鳴にも似た声もあがるなか、藤尾は「この度、移籍を決断しました。これまでどんなときも応援をしてくださった皆さんには、本当に感謝しかありません。このチームで、プレーした時間は自分にとって本当に大切な時間になりました。僕はこのチームを離れますが、これからもこのチームにいたことを忘れることなく、頑張りたいと思います。ありがとうございました」と言って深々と頭を下げた。その後もコールを受けて再び頭を下げると、最後は「フジオ!」の大声援を送るサポーターをバックに写真撮影をし、手を振ってピッチを後にした。
キャプテンのDF昌子源は、「テテ(がレギュラーになる)というところもありましたけれど、翔太には、翔太の良さがありますし、なんといってもやっぱり天皇杯ですよね。あいつのゴールがなければ、僕らの初タイトルはなかったわけですし。(在籍が)3年半かな? 僕より長いんで。監督も絶対に好きですし、あいつの人柄というか、ちょっと若さゆえに『なんでそんなことすんねん』みたいなところもありましたけど、良い意味で周りに影響されない、自分の芯を強く持ったやつなんでね」と、町田での活躍を労った。
さらにメディアが移籍先を把握していないことを確認してからは、「対戦するかは分からないですよ。海外かもしれないし、日本でもJ2かもしれない」と前置きをした昌子は、「でも、対戦したら絶対に削ります」とピッチでの再会に向けてニヤリと笑った。
(河合 拓 / Taku Kawai)



















