開幕3戦連続の逆転負け「すごく大事な3試合を落とした」 カズメンバー外のJ3福島…指揮官試練「工夫が必要」

アウェーで鳥取に逆転負け
J3福島ユナイテッドFCが、また逆転負けを喫した。8月22日に行われたJ3第3節で、今季初勝利を目指してアウェーでガイナーレ鳥取と対戦。後半13分に先制したものの、同21分に追いつかれ、43分に逆転ゴールを許して1-2で相手にシーズン初勝利を献上した。開幕から3試合連続の逆転負けで、いまだ勝ち点は0。苦しい戦いが続く。
開幕戦では讃岐に、前節では金沢に前半リードしながら逆転負け。前半0-0で折り返したこの日は、後半13分にFW芦部晃生のゴールで先制した。しかし、同21分、さらに終了間際の43分に失点を喫して逆転され、寺田周平監督は「悔しい気持ちでいっぱい」と唇を噛んだ。
前2試合に続いて、この日も持ち味のパスサッカーでチャンスを作った。前半からFW清水一雅、岡田優希らが決定的なシュートを放った。シュート数は相手の8に対して15、枠内シュートも相手の倍の10本。CKも相手の2本に対して8本奪うなど、押し気味に試合を進めた。3試合連続で先制しているのも事実。しかし、またもリードを守れなかった。
自陣からでもパスで前進するサッカーは見ていて楽しいが、リスクもある。終了間際の相手の決勝点は、自陣ゴール前のパスをカットされて奪われたもの。寺田監督は「幹はブラさずとも工夫が必要」と反省した。リスクをとる以上、終盤を迎えるまでにリードを広げておく必要がある。
この日、59歳FWカズはメンバー外。19日の疲れをとりながら出場が濃厚な26日の天皇杯の横浜戦(日産スタジアム)に備えた。そのカズがプロ41年目で「最大の目標」というチームのJ2昇格。寺田監督は「今は前を向いて戦っていくしかない」と悲壮な決意で話していた。
19日の天皇杯1回戦は、FWカズのPKによる2得点などで東北リーグの大山クラブに7-0と大勝。勢いに乗って鳥取に乗り込んだはずだった。内容は決して悪くない。チャンスも数多く作っている。それでも勝ち切れない。リーグ戦は38試合、残り35試合あるとはいえ「すごく大事な3試合を落とした」と寺田監督は振り返った。
(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。



















