“移籍金バブル”の象徴に? レアルが新加入の20歳MFに違約金645億円を設定か

バルサとの争奪戦を制して獲得したセバージョス U-21欧州選手権MVPの逸材だが…

 今夏ベティスからレアル・マドリードに6年契約で加入したMFダニ・セバージョスは次代の“白い巨人”、そしてスペイン代表を担う司令塔候補として大きな期待をかけられている。手塩にかけて育てたいレアルは宿敵バルセロナなどの引き抜きを懸念して、新鋭MFに対してなんと645億円もの違約金を設定するのではないかと、スペイン紙「AS」が報じている。

 セバージョスは昨季、弱冠20歳ながらベティスでナンバー10を背負ってフルシーズンを戦った。リーガで4番目に多い80回のドリブル回数をマークするなど獅子奮迅の活躍を見せ、シーズン後に行われたU-21欧州選手権でMVPを獲得するなど急成長を果たしている。そこに目をつけたレアルがバルサとの争奪戦を制して、クラブへと迎え入れた。

 長期的なスパンで見た際に大きな補強となったセバージョスだが、レアルは早くも引き抜き阻止へと動いている模様だ。特に今回も争奪戦を繰り広げたバルサへの“禁断の移籍”を食い止めるために、驚きの移籍金を設定しようとしている。同紙によるとその金額は5億ユーロ、日本円にして645億円にも及ぶのだという。

 近年は世界的に移籍金が高騰しているものの、移籍市場において1億ユーロ(約129億円)を超えれば天文学的な額と言われるが、もしセバージョスの報道が本当ならば、市場価格はそれを大きく上回るものとなる。まだキャリア数年の選手にこれだけの額を設定するとしたら、バブルが膨らみ続ける欧州サッカー界を象徴する出来事となるかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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