田中碧が発した一言「無理、疲れ果てた!」 海外メディアに応じず…英記者絶賛の理由

日本代表はスウェーデン代表と1-1で引き分け、マイケル・チャーチ氏が総括
日本代表は北中米ワールドカップ(W杯)グループステージ第3戦でスウェーデン代表と対戦し、1-1で引き分けた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合を総括した。
【PR】ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、最初の3ヶ月・月額980円で国内外の世界最高峰サッカーコンテンツが視聴可能に!
スウェーデン戦での縦横無尽の活躍によって、日本のグループFでの2位通過、そしてラウンド32でのブラジルとの大一番が確定した後であったが、MF田中碧は海外メディアの取材に応じる気分にはなれなかったようだ。
「無理、疲れ果てた!」
スタジアムの奥深くにある無機質な洞窟のような場所――選手とメディアが交じり合い、試合とその余波について語り合う「ミックスゾーン」を足早に通り過ぎる際、絞り出せた言葉はそれだけだった。
ダラスでの90分間を通じて見せたダイナミズムと推進力を考えれば、立ち止まって自身のパフォーマンスを語る体力が残っていなかったのも不思議ではない。それは私がここ数十年で見た日本人選手のプレーのなかでも、間違いなく最もエネルギッシュなもののひとつだった。
単に田中が球際で激しく戦い、タックルを制していたというだけではない。彼の執念がピッチの隅々まで彼を走らせており、その推進力こそが日本を再びポジティブな結果へと押し上げたのだ。
日本は試合前から、引き分けでグループ2位通過が確定すること、そしてオランダを上回って首位通過を果たすためには、おそらく大差での勝利が必要であることを理解していた。
そのため、前半45分は両チームとも深く踏み込まず、手探りの状態で試合が始まったのも驚きではなかった。グループリーグの順位争いと同様に、試合の状況は極めて不透明なものだったのだ。
しかしハーフタイム明け、森保一監督率いるチームはその意思を明確に示した。サムライブルーが積極的なスタートを切るなか、田中が遠い位置からミドルシュートを放って枠を越えた場面などにそれが表れており、その勢いはFW前田大然が日本に先制点をもたらすまで続いた。
そのゴールは芸術的だった。FW上田綺世のポストプレーが起点となり、MF堂安律にリターンパスを送ると、堂安は常に動き回る前田の進路へと絶妙なスルーパスを流し込んだ。前田のフィニッシュはトップクラスであり、この一連の連動は日本の長所をすべて体現するものだった。
スウェーデンもこれに反撃した。前田の一撃が彼らを刺激し、結果的にグレアム・ポッター監督率いるチームに勝利をもたらしかねないほどの猛攻を見せた。
FWアンソニー・エランガのゴールは、個人の能力が光る傑出した一撃だった。ただ、視界を遮られていたGK鈴木彩艶の手の届かない軌道へ左足のシュートを曲げ落とす前に、堂安は手前のスペースをもう少しうまく消すことができたかもしれない。
しかしその後、鈴木は終盤のFWヴィクトル・ギェケレシュとFWアレクサンデル・イサクの決定機を阻止して日本の同点を守り抜き、見事2位の座を確保した。
そして次は? もちろん、誰もが知っている。ブラジルだ。日本のサッカーを形作る上で、他のどの国よりも特別な存在であり続けてきた国である。しかし、昨年10月の歴史的な親善試合での勝利によってその絶対的なオーラはすでに払拭されており、サムライブルーは何も恐れることなくヒューストンへと乗り込むことができるだろう。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。














