冨安健洋に託された“エース封じ” 実績は十分…ブラジル撃破のカギ「統一できている」

日本代表の冨安健洋【写真:井上信太郎】
日本代表の冨安健洋【写真:井上信太郎】

スウェーデン戦は出場機会がなかった

 日本代表は現地時間6月26日、ベースキャンプ地のアメリカ・ナッシュビルで、トレーニングを行った。29日の決勝トーナメント1回戦で対戦するブラジル戦(ヒューストン)に向けてDF冨安健洋は「一人のサッカー選手としてこのW杯の舞台でブラジルとやれることはなかなかないことなので、楽しむべきだと思います」と心待ちにした。

 決戦に向けて、表情は引き締まっていた。1-1で引き分けたスウェーデン戦(1-1)から一夜明けたこの日、出場機会がなかった9人がトレーニングを実施。冨安はロングパスの練習を行うなど、念入りに調整した。いいコンディションで臨めそうかという質問に「そう思います」と短い言葉で決意を示した。

 C組を2勝1分の1位で突破したブラジルは今大会7得点を記録。3トップ中央のマテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)が3得点、そして左のヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)が4得点と得点者が偏っている。「もう一発勝負になってくるので、より緊張感は出てくるかなと思います。守備陣の一人なので、しっかりゼロに抑えられれば」とイメージを膨らませた。

“エース封じ”の実績は十分にある。イングランド・プレミアリーグ、アーセナル所属時は、ミケル・アルテタ監督に1対1の強さを買われ、相手に強力なウインガーがいる時は重用されていた。モハメド・サラーやソン・フンミン、ジェレミー・ドクらを封じてきた。「一人でプレーしているわけではないので。チームのために自分のできる限りのことをやるだけ」と話すが、ヴィニシウスを止めることができれば、ブラジルの攻撃を半減することができる。

 今大会は第2戦のチュニジア戦で3バックの右で先発。相手のエース、MFハンニバル・メジブリを徹底マークし、攻撃の起点を作らせなかった。圧倒的な存在感で、4-0の勝利に貢献した。

 自身は出場していなかったが、ブラジルには昨年10月に東京・味の素スタジアムで対戦した際に3-2で勝利している。「本大会と親善試合ではまた違うとは思いますけど、ブラジルだけじゃなく、W杯を勝つための戦い方は全体で統一できていると思います」。完全復活した冨安が、ブラジル撃破のキーマンとなる。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)



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