先制点は「3人の関係性が完璧」 大久保嘉人氏が絶賛した崩し…次戦キーマンへの秘策は「イライラさせる」

スウェーデン戦引き分けの意味とブラジル戦の“戦術”
サッカー日本代表は6月25日(日本時間26日)、アメリカ・ダラスで行われたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)グループFの最終戦でスウェーデン代表と対戦し、1-1で引き分けた。この結果、グループ突破を決めた日本は、決勝トーナメント1回戦で強豪ブラジル代表と激突する。今大会、「FOOTBALL ZONE」で特別解説を務める元日本代表FW大久保嘉人氏は、スウェーデン守備陣の弱点を突いた先制点を絶賛。さらに、次戦のキーマン封じへ独自の“メンタル戦術”を提唱している。(取材・文=瀬谷 宏)
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引き分けという結果で決勝トーナメントへの切符を掴み取った日本代表。大久保氏は「突破を決めたのは良かったのかなと思います。ちょっともったいないゲームでもあったけど、突破したんで本当によかった」と、まずはグループリーグ突破という結果に安堵の声を漏らした。
大久保氏がストライカーの目線から手放しで称賛したのが、前田大然の先制ゴールの場面だ。堂安律、上田綺世、そして前田と繋いだ一連のコンビネーションを「完璧」と高く評価する。
「あれはもう3人の関係ですよね。上田がキープして、その間に(前田が)オフサイドにならないようにディフェンスとの間に入り込めた。3人の関係性が完璧な、素晴らしい崩しやったなと思います」
さらに、このゴールが見事だった理由として、相手守備陣の特徴を逆手に取った点を挙げる。「スウェーデンのディフェンスラインが、デカくて遅い。あの動きにはやっぱりついていけないんで。日本からすれば、本当に練習でやっているような崩しができたんで良かった」と、ストロングポイントとウィークポイントが明確に表れたシーンだったと振り返った。
一方で、スウェーデンの同点ゴールについては「シュートは完璧でした」と相手を称えつつ、「(鈴木)彩艶もたぶん、伊藤洋輝にちょっと被って、触れるかなって思ったのか見えなかったのか。左足であのスピードであそこに蹴られるとやっぱなかなか難しい」と、GKの視界が遮られていた可能性を指摘した。それでも、終盤のピンチを凌いだ鈴木の活躍には「キーパーのおかげっていうのもあるし、しっかり止めているんで非常にいい働きをしたなと思います」と惜しみない賛辞を送った。
次なる相手は、サッカー王国・ブラジル。大久保氏は「優勝を狙うんだから、強いチームを倒していかないといけない。厳しいなという感じがある一方で、『いけるかもしれない』という空気もできている。そこはもう自信を持ってぶつかっていってほしい」と、現在の日本代表が纏う頼もしい雰囲気に期待を寄せる。
大一番の鍵を握るのは、やはり世界屈指のアタッカーであるヴィニシウス・ジュニオールの存在だ。「個の力は相手が持っているので、全員が完璧な動きをしてハードワークしないといけない。1対1じゃなくて、しっかりカバーして1対2にすること」と組織的な対応の重要性を説いたうえで、現役時代にピッチで激しい闘志を燃やしてきた大久保氏ならではの“メンタル戦術”を口にした。
「(ヴィニシウスは)素晴らしい能力を持った、スピードもあってシュートも上手いキーマン。ただ、ちょっと精神的に怒ったらコントロールを失ったりするところもあるんで。挑発に乗らずに、そういうイライラさせることも大事かな」
世界屈指のタレントをいかに封じ込め、冷静さを失わせることができるか。大久保氏が提唱する「ヴィニシウスをイライラさせる」駆け引きも、ブラジル撃破に向けた重要なピースになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)(瀬谷宏 / Hiroshi Seya)

















