長友佑都、スウェーデン戦後に計17分間熱弁「勢いだけではダメ」 5000文字超えの一問一答全文

スウェーデン戦に途中出場し、エランガを封じる役割を担った
森保一監督率いる日本代表は現地時間6月25日、FIFA北中米ワールドカップ(W杯)グループFの第3節でスウェーデン代表と対戦し、1-1で引き分けた。試合後、途中出場したDF長友佑都が取材に応じ、カタールW杯の「ブラボー」に次ぐ、「マンマミーア」の名言が誕生。激戦を一問一答で振り返る。
◇ ◇ ◇
「すごいな。え? 点取ってないですよ、僕。ヒーローみたいになってるけど」
――試合を振り返っての感想と、5大会連続出場の率直な思いを教えてください。
「そうですね、もう4年間、このためにやってきたんで、本当に興奮しましたね。やっぱりワールドカップでしか味わえない、この瞬間をまた味わうことができて、非常に嬉しいのと、あとは本当にたくさんの仲間もそうだし、家族もサポーターも含めて、たくさんの人に支えられてここまで来れたんで、まずは感謝したい。
試合は引き分けてしまったんですけど、正直、勝ちたかった、勝って行きたかったっていうのが正直なところですけど、まずは最低限の結果を出して、グループリーグ突破できたっていうのは、まずは良かったんじゃないかなと思います。まあ次、ブラジルなんで。負けたら終わりのトーナメントになるので、しっかりと優勝目指してる分、しっかり勝ちたいなと思います」
――時間帯的に難しい状況で、狙いはどうでしたか。
「もちろん勝ちに行きたかったんですけど、ただ、相手ももちろん点を取りに来てたんで、そこは絶対あの負けてはいけないっていうところはあったんで。僕の仕事としては、まずは対面の局面の1対1のところで、勝っていくとか、球際で勝っていく、そしてそこから、チームにエネルギーを与えていくような仕事を任せられたんじゃないかなと思うので、そういう意識で入ってました」
――途中から出る景色、役割、違いはありましたか。
「もう、何も変わらないですね。ピッチにいようと、ベンチにいようと、自分のやるべきことは変わらないんで。チームのために全力を注ぐということだけなんで。まあ今日は、初めて途中交代でワールドカップのピッチに入って、ピッチの中での自分も改めて4年ぶりに感じることができて、非常にそこは本当に誇りに思いますね。4年間やってきたことは間違ってなかったなと思います」
――森保監督からの指示、相手選手の足が攣ったときに声かけていた。
「相手が10人になる可能性もあったんで、まあ、その時は、よりプレッシャーをかけていこうっていうことを、森保さんからも言われたんで、僕は、まあ、選手たちに伝えたっていうのと、11対11の場合は、まず変わらず、しっかりと守りながら、カウンターだったりっていうのもそうだし、得点を狙っていこうっていうのはみんなには伝えました」
――4年前の自分に対して、いかがでしょうか。
「『お前、やめなくてよかったな』と。『なんで、そんなこと考えてたんだ』と。『ふざけんな』ということを4年前の自分に言いたいです。こんな素晴らしい景色が、また見れるなんて、4年前は思ってもみなかったんで。また改めてここを目指してきて、4年間本当に苦しいこと多かったです、正直。挫折しそうな時もありましたけど、信じて、本当にたくさんの人に支えられて、ここまで来れて非常に嬉しいですね」
――5大会っていう記録を作った自分には、なんて言ってあげたい。
「『まだまだ、こんなもんで終わるなよ』と。『満足するなよ』ということを言いたいです。はい。まだまだ、上には上がいるんで。メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、オチョア、6大会出てますからね。上には上がいるんで、もうこんなところで満足するな、ですね。あと優勝目指してるので。優勝するまで満足できないです」
――ネイマールについてどう思うか。(英語)
「ネイマールは、世界トップレベルの選手なんで、まあネイマールも注意したいし、まあブラジルがとにかく、親善試合もやりましたけど、正直、今大会、また本気を出してくると思うので。そのブラジル相手に、100%で臨めるっていうのは、非常に楽しみです」
――決勝トーナメントで、ワールドカップ優勝国と対戦するのは初めてになる。
「壁は高いかもしれないですけど、その壁を乗り越えた時の、チームのボルテージの上がり方は、多分今まで見たこともないレベルまで到達するんじゃないかなと思うので。これは絶対に優勝するには乗り越えなきゃいけない壁なんで。これ乗り越えた時にすごい景色が待ってます。すごい日本代表が待ってると思うんで。見ててください」
――ピッチに立つ時の気持ちは。
「ついに来たか、と。4年間このためにやってきたので。非常に2試合出られなかったのはやっぱり悔しさもありましたし、そういった意味では本当に腐らずに準備してきたことが、また繋がったなというふうに思います。起用してくれた森保監督に感謝したいなと。チームメートが必死に、もうベンチでもめちゃくちゃ声かけて、応援してくれたんで。えぐいぐらい応援してくれたんで。本当にチームメイトには感謝したいです」
――その中でピッチではかなり落ち着いてプレーもできていた。
「経験ですね。やっぱりそこ、ワールドカップでしか経験できてない部分もあるし、これまで代表での18年か19年かな、経験もありますし。そこはもう自分が入って全然、落ち着いてプレーできましたね」
――エランガっていうゴールを決めている選手を止めなければいけない。
「いや、まずはそこに関して、森保さんが信頼をしてくれてるんだなっていうことが、まず嬉しかったです。難しい試合でしたし、負けちゃいけない試合で、クローズしっかりしなきゃいけない。オランダ相手にも、打ち抜いてたエランガですから。しっかりと止めなきゃいけないっていうのは、非常に難しい試合のなかで投入されましたけど。
まずは森保さんの信頼に感謝したいのと、自分ならやれると思って、準備してきてましたし、練習からも全然やれてるっていう自信があったので。うちにも速い選手いるんでね。純也もいますし。マッチアップいつもやってるんで。いつもそうですし、律も塩貝もそうですし。ああいつらとやってきてるんで、全然ビビらなかったです」
――それまでの時間帯を、まあベンチからどのように見ていましたか。
「いや、今日は難しい試合だなと思いながら見てましたね。まあスウェーデンは勝たなきゃいけない状況で。僕らは絶対に負けられない状況だったんで。難しい状況でしたけど、もっとシュートを打てる場面だったり、もっと自分たちの攻撃はもっと出せたんじゃないかなと思う部分はあるんで。そこの部分に関しては積み上げも含めて、今日出た課題も含めて、取り組んでいきたいなというふうに思います」
――ベンチ前を走ってる気持ちはどうでしたか。
「なんか魂の叫びかっていうぐらい、後輩たちが、後押ししてくれたんで。えぐいぐらいのサポーターいましたよ。近くにえぐいぐらいサポーターいて、あ、なんか僕が思ってたのは間違ってなかったんだなと。そのベンチから僕も彼らを後押ししたいと思って、出てる選手に勇気を与えたいと思って。絶対に孤独にさせないと思って。その気持ちが彼らに響いて、届いてたんだなと。それを彼らが逆に体現してくれたんで。こういうことだなと。まあ今後、僕がどうなるかわかんない、試合に出る時、ベンチにいる時わかんないけど、またより一層彼らを後押しするぞっていう気持ちにさせてくれたんで、なんか結束力が多分高まると思います。心のつながり、魂のつながりを、彼らから感じました」
――クロスも1個入れた。
「すごい出してくれてたんでね。あの、まあ彼から、彼からの信頼も感じましたし、なんか、僕に仕事をしろというような、大地のパスもあったので。そこはしっかり上げきるなり、アシストするなり、今後していかないと。もう一個上の相手にもなってきますし。はい。そこはやっぱりもう一回自分自身も見つめ直して。ただもうクロスを上げるところまでは、全然自分は行けるなっていうのは思ってるんで。やれます、全然」
――公式戦のブラジルの怖さっていうのが、もう誰よりも知ってる。
「正直全然違います。まずはもう徹底的な分析をするっていうところ。個人の、1人1人の特徴をもう全員がしっかりと把握するっていうところが大事なのと、あとは何度も言いますけど、どれだけチームが団結できるかっていうところだと思うんで。そこの部分に関しては、ブラジルを絶対上回ってると思う。チーム力で上回る。あとは、やっぱり決勝トーナメントになってくると、勢いだけではダメなんですよね。
そこはロシアワールドカップの時に経験してて。正直、勢いだけでベルギーの試合も行って、2-0で勝ってて、チームとしてクローズできる状況もあったにもかかわらず、まだ勢いで行って、結局それを裏返されて。で、向こうは戦略的に高い選手入れてっていうのも、全部、戦略を持ってやってきたんで。そこは、僕はロシアの時にワールドカップの経験活かして、勢いだけでは駄目だと。やっぱちゃんと戦略持って冷静に戦うべきだなっていうのを思うんで、そこはやっぱり後輩たちに伝えたい部分ではありますね」
――優勝を目指すチームとして、この3試合っていうのはどんな風に振り返りますか。
「そうですね、簡単ではないですよ、グループリーグもね。簡単じゃないけど、また決勝トーナメントに入ればと、また1試合1試合変わってくるんで。全然、優勝できる力は持ってると思います」
――森保監督は本大会に勝たないと意味がないと。
「森保さんがもうワールドカップの本気の強豪国を体感してるんで。親善試合で、ブラジルに勝とうが、ドイツに勝とうが、イングランドに勝とうが、めちゃめちゃ冷静というか、むしろなんか厳しくなるんですよ、森保さんの目が。こんなんで満足してはいけない、本当のブラジルは違う、本当のイングランドは、本番は違うっていうのを森保さんがもう分かってて。だから、僕らも引き締まるし、森保さんのその姿と目を見て、こんなんで喜んじゃダメなんだなっていうことを選手たちが知るんですね。そこは非常に大きいですよ」
――それはお言葉で?
「言葉もそうですし、もう目が笑ってないです。本当の意味で喜んでないです。危機感の方が強くなるんですね。そその目を見て僕らも危機感が、これで喜んでちゃダメなんだいうことを、みんな多分、後輩たちも気づいてる、感じてると思うんで。まあ、そこが今の日本代表の強さだと、僕は、あると思います。絶対みんな浮かれてないです」
――今大会の森保監督は激しい。
「いや、もう熱というか闘将というか。冷静な森保さんもいるんだけど。もう目、目付きが変わる、あの、闘将の森保さんの顔も、非常に今回大会、僕自身も目の当たりにしてる。うわっと来ますね、エネルギーが。ボルテージが本当に上がるような感じの、優しさと厳しさを兼ね備えてる」
――それって4年前と違いますか。
「4年前よりも、熱というか、厳しさ。なんか闘将っていうイメージになってきて。僕は、僕はそう思っています」
――ブラジルは1段階ギアを上げてくる。日本も上げないといけない。
「まずはちゃんとブラジルに勝つための戦略をちゃんと立てる。で、1人1人の特徴をしっかりとみんなが見る、把握するっていうところ。あとはまあ、やっぱりプランですね。90分で勝ちきれない、延長、そしてPKまである。その中で勝ちきることが大事なので、そのプランを1つずつみんながブレずに、今は行くべきなのか、それともしっかりと硬く守って、延長に突入するべきなのかとか、そういったところはプランが必要になってくるので。
そこは、自分自身の経験も含めてロシアの経験もあるんで、みんなには伝えたいなって思います。気持ちの部分です。冷静さが必要です。熱さも必要なんだけど、勢いだけでは勝てないというのを学んでいるんで。冷静さと、賢さ、ずる賢さっていうのが非常に決勝トーナメント、特に必要だなと思ってます」
――決勝トーナメントを超えて行くためには戦略が必要。
「頭のほうですね。賢さというか、冷静さ、賢さ、ずる賢さ、戦略も含めて。これがないと、実際にベルギーに、ロシアの時に上回られちゃったんで。ベルギーは僕らに対してのパワープレーのところも練習してたらしいんですよ、後で、違う選手に聞いたら。だからそういう戦略を立てて、冷静に日本勝つためにやってきてる。0-2で負けてても冷静だったので、彼らは。僕らも絶対、それは積み上げきれているんで、8年間。それを見せられるチャンスが来てるんで。見ててください。素晴らしい試合を見せますよ」
(FOOTBALL ZONE編集部)














