ギェケレシュとの初対面「普通の選手かな」 友人が語る素顔…大スターに変貌した理由

札幌のアマドゥ・バカヨコ【写真:Getty Images】
札幌のアマドゥ・バカヨコ【写真:Getty Images】

札幌のバカヨコ「メンタリティ。精神的な強さが大きいかなと思っています」

 北海道コンサドーレ札幌のFWアマドゥ・バカヨコは、イングランド2部チャンピオンシップでのプレーも経験した。その当時、ポジションを争ったFWヴィクトル・ギェケレシュは現在、北中米ワールドカップ(W杯)のスウェーデン代表で戦う主力選手。今でも連絡を取るという友人との思い出を語ってくれた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大/全4回の2回目)

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 百年構想リーグでは、11試合に出場して4ゴールを決めたバカヨコ。ゴールを決めた際に、顔の半分を両手で覆うようなパフォーマンスを披露するのが定番となっているが、プレミアリーグのファンにとってはお馴染みのものだろう。

「友人がやっているからです。スコットランドにいるときからやっていて、まだやっています。アーセナルにいて、今もたまに連絡を取ります。マンチェスター・シティ戦では、出場機会がなくてちょっと落ち込んでいる様子でした」

 その友人とはもちろん、コヴェントリー・シティ時代に同僚だったギェケレシュのことだ。ギェケレシュが2021年1月にスウォンジー・シティから加入してから、バカヨコが同年6月にボルトン・ワンダラーズへ移籍するまでのわずかな期間ではあったが、お互いに意気投合したのか急速に親交を深めたという。

 その後、ギェケレシュはポルトガル1部スポルティングで才能開花。2シーズンで68ゴールをマークし、スターダムを一気に駆け上がった。スウェーデン代表の主力選手としても活躍し、2018年以来8年ぶりとなるW杯切符を掴み取った。

「何年ぶりの出場かわからないですけど、ちゃんと連絡しましたよ。でも他にももう一人、ワールドカップに行く友達がいるんです。キュラソーですね。初めて出場する国です。ジェルヴァン・カスタネーアです。コヴェントリー時代の親友の一人で、たくさんサッカー界に友達はいるけど本当の親友の一人です」

 ピッチ上だけではなく、プライベートでも同じ時間を過ごしたバカヨコとギェケレシュ。思い出を聞いてみると、笑顔を浮かべながら「秘密だよ」。特に記憶に残るエピソードは「別にそんなにないかな」と言い、サッカーから離れたときの素顔は「普通だよ。すごく落ち着いている静かな人ですよ」と明かす。

「一緒のチームだったときは、彼がブライトンからレンタル移籍してきたときだったんです。センターフォワードの選手が4人いて、いろんな選手がベンチに入ったりスタメンに入ったりメンバー外になったりというのが多くて、すごくいい競争相手でした。ベンチやメンバー外だと彼は常に怒っていましたね」

 ギェケレシュと同時にピッチに立った試合では、「あまり信じてくれる人はいないんですけど、そこでは僕はウイングでプレーしていました。キングみたいに」。後のスーパースターのプレーを、一つ後ろのポジションから見つめた。

「メンタリティ。精神的な強さが大きいかなと思っています。一緒にチームでプレーしたときも、試合に出られなくてちょっとフラストレーションが溜まることはもちろんあるんですけど、それをしっかりと自分の原動力に変えていました。そこからハードワークしていたというのが、彼の根幹かなと思います」

 初対面のときには特別なオーラを感じず、「オッという感じにはならなかったです。普通の選手かなと思っていたんですけど」と出会いを振り返る。「アグレッシブに裏抜けだったりというのもやってくれるし、メンタリティも強い選手だなと最初は思いました」。そんな普段の積み重ねが急成長につながった。

 スウェーデン代表は日本代表と同じグループFに入り、第3戦で決勝トーナメント進出をかけて戦うことになる。ギェケレシュのウィークポイントを聞いてみると、「アーセナルの試合を見ればいいんじゃないかな」と笑顔で答えたバカヨコ。大舞台に挑んでいる友人2人の活躍を、テレビの前から見つめている。

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