瀕死の名門 2カ月間で2度も1ユーロで売却されたパルマ

「問題は借金だ」

 今季セリエA最下位に低迷するパルマが、2カ月間で2度も1ユーロ(134円)で売却される苦境に立たされていることが明らかになった。イタリアサッカー情報サイト「カルチョ・メルカート」が伝えた。

 昨年12月に資金繰りに苦しむパルマを買収したアルバニアの石油王であるレザルト・タシ氏は、たった2カ月足らずでクラブをジャンピエトロ・ママネンティ氏に売却したと発表した。

 タシ氏の相談役を務めたピエトロ・ドカ氏は「我々はクラブを1ユーロで売却した。これは私たちが買収した額でもある。問題は借金だ」と明かしている。

 経営難にあるパルマは、今季開幕時から給 料の未払いが続いており、元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノを契約解除。さらに、今冬の移籍市場最終日には、6選手をファイヤーセールで放出するなど、危機的状況に陥っていた。

 かつては元日本代表MF中田英寿氏や、ユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンも所属し、ヨーロッパ屈指の強豪だった。だが、かつての面影を失った名門は、前代未聞の苦境を迎えている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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