英国記者、日本代表に衝撃「巨大な格差」 「罠」懸念も…蓋を開ければ「楽々と勝利」

日本代表はチュニジア代表に4-0で勝利、マイケル・チャーチ氏が総括
日本代表は現地時間6月20日、北中米ワールドカップ(W杯)グループFの第2戦でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合を総括した。
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コスタリカの亡霊、そしてカタールのアフメド・ビン=アリー・スタジアムの記憶は完全に払拭された。サムライブルーの優勢が予想される試合で、またしても足元をすくわれるのではないかという懸念は、メキシコ・モンテレイで見せた縦横無尽かつ大胆不敵なパフォーマンスによって粉砕された。
チュニジアは森保一監督率いるチームの敵ではなかった。実力、運動量、そして勝利への執念。そのすべてにおいて両者の間には、苦境に立たされた北アフリカの雄が到底埋められないほどの巨大な格差が存在していた。MF鎌田大地の先制ゴールから、FW上田綺世の鮮やかなループヘッドに至るまで、日本が終始試合を支配し続けた。
オランダを相手に死闘の末に勝ち点1をもぎ取った後だけに、この一戦はいわば「罠」になる可能性を秘めていた。本来なら余裕を持って勝つべき試合が、一転して危険なものになりかねなかったのだ。油断と保守的な姿勢は絶対に避けねばならなかったが、彼らは見事にそれをやってのけた。
キックオフの笛が鳴った瞬間から、森保監督はチームに主導権を握るよう指示を出し、それが早い段階で実を結んだ。鎌田は自分のゴールの瞬間、何が起きたか分かっていなかったかもしれない。しかし、MF中村敬斗のマイナスのクロスに合わせられる完璧なポジションにいたこと自体が、ストライカーとしての本能を証明している。
開始わずか4分のゴールは、あらゆる緊張や不安を一掃し、あの忌まわしいコスタリカ戦の敗戦の記憶をかき消した。もしここで同じような結果に終わっていれば、日本の決勝トーナメント進出の望みは崖っぷちに追い込まれていただろう。
しかし、そんな事態にはならなかった。中盤ではMF田中碧が威風堂々とプレーし、MF佐野海舟と完璧な連携を披露。さらに鎌田がより高い位置へシフトしたことで、チュニジアを大いに苦しめた。
だが、この日最大の主役となったのは上田だった。前線での力強いフィジカルを武器にチュニジアのディフェンス陣を圧倒し、その自信に満ちたプレーから見事な2点目が生まれた。
私自身も含めた誰もが上田が並走するMF伊東純也へパスを出すと思った瞬間、彼はあえて一瞬タメを作った。そのためらいが生んだ一振りのシュートは、精密機械のような正確さでゴール下隅へと突き刺さった。
さらに雄弁に彼の貢献度を物語っていたのが、3点目における役割だ。ダイレクトで正確無比なフリックパスを送り、今度こそ伊東を完全に抜け出させた。パスを受けた伊東は、力強さと冷静さを保ちながらチームの3点目を流し込んだ。
上田の2点目は、進化を続けるこのセンターフォワードの引き出しの多さを象徴するものだった。佐野が後方から執念のドリブルで持ち上がり、ボックス内へクロスを供給。上田はファーポストで見事なループヘッドを突き刺した。
クロスの位置は完璧だったものの、上田がそのまま合わせるには少しスピードが足りないボールだった。そのため、フェイエノールト所属のストライカーは自ら首を振ってシュートに威力を生み出す必要があったが、それを見事にやり遂げ、日本に楽々とした勝利をもたらした。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。















