英国記者が唸った「極上のパス」 日本代表を採点…最高評価の1人「非の打ち所ない」

英記者がチュニジア戦に先発した11人を採点【写真:徳原隆元】
英記者がチュニジア戦に先発した11人を採点【写真:徳原隆元】

マイケル・チャーチ氏が先発した11人を採点

 日本代表は現地時間6月20日、北中米ワールドカップ(W杯)グループFの第2戦でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶:7
 日本が格下のチュニジアを圧倒したため、鈴木彩艶がセーブを迫られる場面はほとんどなかった。試合を通じてボールに触れたのはわずか22回で、決定的なピンチを防ぐ場面もなし。今後、より厳しい試練が待ち受けているはずだ。

<DF>
■冨安健洋:7
 森保一監督がディフェンスラインの変更に踏み切り、渡辺剛に代わって今大会初先発を飾った。守備で強固な壁となっただけでなく、前線へのプレスやペナルティエリア内での攻撃参加でも脅威となり、放ったシュートがゴールライン際でクリアされる場面もあるなど、収穫の多いパフォーマンスだった。

■板倉滉:7
 初戦のオランダ戦を欠場した後、谷口彰悟に代わって先発復帰。小ぶりな攻撃に終始した相手に対して、余裕のある夜を過ごした。直面した数少ない危険に対しても、慌てることなく処理した。

■伊藤洋輝:7
 オランダ戦から引き続き3バックの中で唯一先発にとどまった。ほとんど脅威に晒されることのなかったディフェンスラインの左側で、静的ながらも効果的なプレーを披露。同じサイドの中村敬斗とも好連携を見せた。

<MF/FW>
■堂安律:7
 本来得意とする攻撃面での爆発力は影を潜めたが、オフェンスでの物足りなさを泥臭い守備で補った。特にスライディングブロックから素早く反転してボールをキープした場面は目を引いた。2回目の給水タイムで菅原由勢と交代した。

■田中碧:7.5
 今大会初の先発出場を果たし、実力派らしい完成されたパフォーマンスを披露。彼の起用によって鎌田大地が前線へ上がり、久保建英の不在による穴を埋めることができた。運動量豊富で、スマート、かつ技術的にも極めて優秀。スウェーデン戦以降も佐野海舟とのコンビが継続されても何ら不思議ではない。

■佐野海舟:7.5
 中盤の底で凄まじいエネルギーと影響力を放ち、自身のクオリティを証明するプレーを見せた。初戦のオランダ戦からパフォーマンスを向上させ、上田綺世の2点目につながったビルドアップの場面では、ハードワークと執念が色濃く表れていた。

■中村敬斗:7.5
 初戦のオランダ戦でのゴールに続き、またしても注目に値するパフォーマンスを披露。自身にゴールこそなかったものの、日本の完璧な立ち上がりに大きく貢献。鎌田大地のゴールは、このウインガーがサイドで見せた素晴らしい仕掛けがすべてだった。

■伊東純也:7.5
 以前ほど先発の機会は多くないものの、久保建英の負傷離脱に伴い、森保一監督は右サイドのプレメーカーとして抜擢。試合を通じて躍動し、チームの3点目となる見事なゴールを決めて、自身の力強いパフォーマンスに華を添えた。

■鎌田大地:8
 これまで日本代表では中盤の低い位置で輝きを放っていたが、久保建英の離脱により、高い位置へと引き上げられた。好調を維持し、チームに貴重な先制点をもたらしただけでなく、チュニジアのディフェンス陣に一瞬の休息も与えない重要な役割を果たした。試合の趨勢が決まった後、鈴木淳之介と交代した。

■上田綺世:8.5
 非の打ち所がない圧巻のオールラウンド・パフォーマンス。素晴らしかった2つのゴールだけでなく、ボール非保持時の献身性や、味方との連携能力も際立っていた。伊東純也の3点目をアシストした極上のパスが、それを完璧に証明している。まさにトップクラス。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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