相手選手の首を絞めたレスターの監督が弁明 「とても軽い気持ちでやった」
批判にもどこ吹く風
プレミアリーグ最下位のレスターを率いるナイジェル・ピアソン監督は7日、クリスタル・パレス戦で相手選手の首を絞めるという蛮行に出た。後日、指揮官は「軽い気持ちでやってしまった」と弁明した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
ピアソン監督は、問題の場面で競り合ってタッチライン際に倒れこんできたクリスタル・パレスMFジェイムス・マッカーサーに馬乗りになり、首を絞めるなどの愚行を働いた。主審は、これを見逃したが、地元テレビ局や新聞もこのシーンをこぞって取り上げた。元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏も「奇妙だ」と語 っていた。
9日に記者会見に出席したピアソン監督は「一つか、二つ起きたネガティブなことに対する過剰な報道がなされている」とどこ吹く風。
今季開幕前にウィガンからの獲得を狙ったが、マッカーサーはクリスタル・パレスへの移籍を選択。その経緯から、異常な行動に出たという見方もあったが、「あの子は大丈夫だ。とても軽い気持ちだったんだ。昨日の報道は完全に不正確だ。真剣じゃなかったんだ。もしも、写真を見れば、どの写真も笑っているだろう。こういうことはよく起こるんだ。私たちは大丈夫。彼はいいやつで、幸運を祈るよ。彼はとてもうまく対処したと思う。すぐに悪意があったわけではないって指摘してくれた」と話し、よくあることと主張した。
馬乗りになっ た後もピアソン監督はマッカーサーの袖を引っ張り、被害者は「放してくれ!」と叫んでいた。だが、指揮官は「私も人間だ。時にミスを起こす」と語った。
また、クリスタル・パレス戦に敗れた後、地元メディアで一斉に退任報道が出た。クラブ側はピアソン続投の声明文をひとまず出したが、成績不振のクラブは危機的状況にある。
「私はクラブ内での関係性についてはあまり話したことがない。クラブ首脳陣とはうまくやっている。残念なことに、時に臆測がニュースとして流れることもある。だが、私はまだ選手を導く責任がある。退任話が出ない方がよかったが、それは仕方ない。私は進んでいくしかない。興味や疑問が存在することは理解しているが、私にはクラブに対する忠誠心があり、 臆測に基づくニュースより選手やスタッフが大事だ」
そう言ってピアソン監督は10日のアーセナル戦に向けて気を引き締めていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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