「ヴィニシウス法」で初の一発レッド 現地騒然…W杯の歴史を動かした“口元を隠す行為”

ミゲル・アルミロンが一発退場となった【写真:ロイター】
ミゲル・アルミロンが一発退場となった【写真:ロイター】

パラグアイ代表のミゲル・アルミロンが一発退場となった

 パラグアイ代表のMFミゲル・アルミロンは、現地時間6月19日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)のグループステージ、トルコ代表戦でW杯の歴史に不名誉な名を刻むことになった。前半アディショナルタイムに一発退場処分。これにスポーツメディア「ESPN」は「パラグアイの選手が『プロトコル・ヴィニシウス・ジュニオール』によってW杯で初めて退場処分となった選手に」と見出しを打ち、新ルールの適用による退場劇を速報した。

 試合の主役となったのはパラグアイの10番だった。前半アディショナルタイム、アルミロンはトルコ代表のメルト・ミュルドゥルに対して口元を手で覆いながら言葉を発した。この行為を見逃さなかったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入により、イバン・バルトン主審はオンフィールドレビューを実施。映像を確認した主審からアルミロンへ直接レッドカードが提示された。

 この判定の背景について同メディアは「国際サッカー評議会(IFAB)の会議で満場一致で承認され、このワールドカップから適用が始まった」と説明している。新ルールはピッチ上での差別的行為を厳格に取り締まる目的で導入されたもので、レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが過去に受けた人種差別事案がきっかけとなって作られたプロトコルだという。

 アルミロンの軽率な退場劇により、パラグアイ代表は重要な局面で大きな痛手を背負う形となった。ピッチ上の差別撲滅に向けて国際サッカー連盟(FIFA)が厳罰化へと舵を切ったなか、W杯史上初の適用例となったこの出来事は、今後の大会の行方や各国の選手たちの振る舞いにも大きな影響を与えることになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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