日本代表は「才能を浪費」「もったいない」 高評価も”起用法”を英記者指摘…オランダ戦採点

英記者がオランダ戦の先発メンバー11人を採点【写真:徳原隆元】
英記者がオランダ戦の先発メンバー11人を採点【写真:徳原隆元】

マイケル・チャーチ氏が先発した11人を採点

 日本代表は現地時間6月14日、北中米ワールドカップ(W杯)グループFの初戦でオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶:7
 早々から試される展開となり、前半3分にはドニエル・マレンのシュートをクロスバーの上に弾き出した。ボールの捉え方は完璧ではなかったが、しっかりと役割を果たした。2失点に関しては防ぎようがなく、試合を通して堅実な出来だった。

<DF>
■渡辺剛:6.5
 日本のスタメンにいた数人のサプライズの一人。オランダが堂安律の背後のスペースを狙ってきたため、このフェイエノールトのセンターバックは慌ただしい時間を過ごした。コーディ・ガクポらに対して十分に堅実な対応を見せた。

■谷口彰悟:7
 彼もまた予想外のスタメン入りだった。ペナルティーエリアでフィジカルに優れるドニエル・マレンにターンを許すなど立ち上がりは苦しんだ。しかし、そこから持ち直してオランダの攻撃に的確に対応していた。

■伊藤洋輝:7.5
 おそらくは、最終ラインで予想通りの先発となった唯一の選手だった。バイエルン・ミュンヘンの男は力強いパフォーマンスを披露。特に前半は谷口との連携でオランダの攻撃をうまく抑え込んだ。

<MF/FW>
■堂安律:6.5
 ウイングバックでの起用はこの日本屈指のアタッカーの才能を浪費しているのではと議論の的になることもある。彼の欠点はオランダによって露わにされたが、攻撃面ではやはり相手の脅威になっていた。

■佐野海舟:6
 フレンドリーマッチでは好印象を残してきたが、W杯デビュー戦では同様のインパクトを残すことはできなかった。大舞台での緊張はあったかもしれないが、それは恥ずべきことではない。ただ、次の試合で田中碧と入れ替わっていても驚きはない。

■鎌田大地:7.5
 この男が日本代表で最も傑出した選手であると示す理由は、終了2分前の同点ゴールだけでは決してない。今や彼の定位置となった深い位置でのオールラウンドなパフォーマンスは非常に力強いものだった。

■中村敬斗:7
 複雑な感情が入り混じる試合だった。日本の同点ゴールを決めたが、クリセンシオ・サマーフィルの勝ち越しゴールの場面では守備面での不安も露呈した。彼ほどの攻撃センスを持った選手をあのポジションでプレーさせるのはもったいない。

■久保建英:7
 日本代表としてのベストパフォーマンスだったわけではないが、それでも中村敬斗のゴールを演出したカットバックなど重要な局面においてカギを握る存在だった。負傷で足を引きずりながらピッチを去ったことは森保監督の悩みのタネとなるだろう。

■前田大然:6.5
 疲れ知らずのエネルギーの塊。セルティックの男は、なぜこれほど森保監督から信頼されているのか証明するパフォーマンスだった。ピッチを駆け回り、相手にプレスを懸け続けた。相手にとってこれほど厄介な存在はいないだろう。

■上田綺世:6.5
 日本が引いて守る展開だったため、いつもよりは孤立気味だった。このフェイエノールトの男がゴールに迫る場面はほとんどなかった。鎌田からの素晴らしいパスで迎えた唯一の決定機も、シュートはサイドネットを揺らしただけだった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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