40歳守護神がスペイン完封 ”おばあちゃん”と呼ばれた過去…W杯デビュー戦で「名誉の記録」

スペインはカーボベルデ相手に苦戦を強いられた【写真:ロイター】
スペインはカーボベルデ相手に苦戦を強いられた【写真:ロイター】

カーボベルデのGKヴォジーニャが好セーブを連発

 北中米ワールドカップ(W杯)で初出場を果たしたカーボベルデは、現地時間6月15日に行われた初戦のスペイン代表戦で0-0の引き分けに持ち込み、W杯初の勝ち点を獲得した。最大の立役者は、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたGKヴォジーニャだった。

 FIFAは公式サイトで「この試合の前半で青いサメ(カーボベルデ代表の愛称)のベテランGKほど、名前を呼ばれた選手はいない。前半だけで少なくとも4本の素晴らしいセーブを見せた」と伝え、試合終了までスーパーセーブを連発したヴォジーニャを称賛した。

 現在40歳のヴォジーニャは、大会全体で見ても7番目の年長者。その名はニックネームで、本名はジョジマール・ディアスだ。ジョジマールという名前は、彼が生まれた1986年のメキシコW杯で活躍したブラジル代表の右サイドバック、ジョジマールにちなんで名付けられたという。そんな男が40年後、再びメキシコが開催国の一つとなった北中米大会で、初出場のカーボベルデのゴールマウスを守り抜いた。

 データサイト「オプタ」によると、この試合で7本のセーブを記録したヴォジーニャは、W杯デビュー戦でクリーンシートを記録した史上最年長のGKになった。「名誉の記録」とも言える圧巻のパフォーマンスだった。

 ニックネームのヴォジーニャは、ポルトガル語で「かわいいおばあちゃん」や「小さなおばあちゃん」を意味する言葉だという。その由来を辿ると、父は軍隊に入隊し、母も仕事をしなければならなかったため、ヴォジーニャは幼い頃から両親ではなく、祖父母と生活していた。近所で年上の子供たちとサッカーをしては負け、そのたびに怒りながら祖母に泣きついていたことから、「また、おばあちゃんのところに行くのか!」とからかわれ、やがて「おばあちゃん(ヴォジーニャ)」と呼ばれるようになったという。

 幼い頃は泣き虫だったヴォジーニャは、世界最高峰の舞台でスペインの猛攻を凌ぎきった90分間のあとにも涙を流していた。だが、その涙をからかう人は、もうどこにもいないだろう。

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