抗議殺到の大騒動「恥を知れ」 24年前の不可解なW杯…公式が「誤審認定」の異例結末

アズーリを絶望に突き落とした「モレノ主審」の不可解な笛
1930年の創設以来、数々の名勝負を生み出してきたFIFAワールドカップ(W杯)。しかし、4年に一度の熱狂は、時としてレフェリングを巡る泥沼の論争を引き起こす。なかでも世界中から最も激しい非難を浴びたのが、2002年日韓大会の決勝トーナメントで立て続けに起きた「疑惑の判定」だ。ホスト国・韓国の試合で起きた2試合連続の不可解なジャッジは、後に国際サッカー連盟(FIFA)自らが“誤審”として扱う異例の事態となった。
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舞台となったのは決勝トーナメント1回戦、優勝候補のイタリアとホスト国・韓国の激突。コロンビア人のバイロン・モレノ主審が裁いたこの一戦は、序盤から異様な空気に包まれていた。
イタリアMFジャンルカ・ザンブロッタが悪質な後方タックルを受けるも、判定はまさかのノーファウル。さらに延長戦に入ると、ジャッジはさらに不可解なものとなっていく。ペナルティーエリア内で倒された絶対的エースのMFフランチェスコ・トッティに対し、シミュレーションを取って無情のレッドカードを提示。直後にはMFダミアーノ・トンマージがネットを揺らした劇的ゴールも、存在しないオフサイドで取り消されてしまった。
最終的にFWアン・ジョンファンのゴールデンゴールによりイタリアは敗退。怒り狂ったイタリア国内では主審の買収疑惑が大々的に報じられる事態となった。
疑惑の連鎖は、続く準々決勝のスペイン戦でも終わらない。今度はスペインの明らかな「2つのゴール」が幻と消えたのだ。
0-0で迎えた後半3分、スペインMFルベン・バラハが打点の高いヘディングでネットを揺らすが、これは不可解なファウル判定によりノーゴール。さらに延長戦、MFホアキンの右クロスからFWフェルナンド・モリエンテスが勝負を決めるゴールを奪ったかに見えたが、今度は「クロスを上げる前にボールがゴールラインを割っていた」として再び取り消しに。
しかし、リプレー映像ではボールは完全にライン上に残っており、誰の目にも明らかな誤審だった。PK戦の末に敗北したのち、到底納得のいかないスペインのホセ・アントニオ・カマチョ監督は「副審は買収されていた」と公然と不満を爆発させた。
2試合連続で起きたあからさまな疑惑のジャッジに対し、世界中のサッカーファンが激怒。FIFAの元には「恥を知れ」という痛烈な抗議メッセージが殺到する歴史的な大騒動へと発展した。
そしてこの一件には、異例の“オチ”がつく。FIFA設立100周年を記念して公式に制作されたDVD『FIFA FEVER』の中で、「サッカーW杯における世界10大誤審」の第6位から9位に、なんとこの韓国対イタリア戦、韓国対スペイン戦での不可解な判定の数々が選出されたのだ。
W杯という最高峰の舞台で、レフェリングの権威が完全に地に落ちた2002年の騒動。世界のサッカー史に消えない暗い影を落とし、今なお語り草となっている一大スキャンダルである。















