北海道旅行で偶然「カキ食べたいなと」 憧れ先輩との縁…背番号32で忘れない「初心」

C大阪の田中駿汰【写真:徳原隆元】
C大阪の田中駿汰【写真:徳原隆元】

C大阪の田中駿汰「プロに入って最初の番号だったので、懐かしい気持ち」

 セレッソ大阪のMF田中駿汰が、背番号にまつわる縁を感じる1週間を過ごした。JリーグのオールスターDAZNカップが6月13日、MUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、J1 WESTの一員として出場。北海道コンサドーレ札幌でのプロ1年目につけていた背番号32を背負い、17年ぶりに開催されたお祭りを楽しんだ。

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「楽しかったですね。なんか、めちゃくちゃ新鮮で。普段、相手として試合している選手たちとプレーして。純粋にこの先もう一回あるかどうか分からないので、すごく楽しかったですね」

 2試合を終えた後、このように振り返った田中。「ちょっと得点とアシストに絡もうかなと思って」とボランチからゴール前まで駆け上がり、約6万人の観客を沸かせた。3位・4位決定戦のコーナーキックからのチャンスでは、いい位置に飛び込んだが、後ろにいたDF中谷進之介(ガンバ大阪)が得点を奪った。

「得点コーナーキックから狙っていたんですけど、シンくん(中谷)が決めたやつ。ちょっと前で触れなかったですけど、結果的にシンくんが決めてくれました。シンくんとはけっこう喋って。普段はダービーでけっこうバチバチにやるガンバとセレッソという間柄ですけど、シンくんは本当にいい人でしたね」

 他にも、DF荒木隼人(サンフレッチェ広島)とは、「めちゃくちゃ喋りましたね。大学のときから選抜で何回か一緒で。よく喋るんであの人も」と会話を楽しんだ。同い年ながらこれまで接点のなかったMF見木友哉(アビスパ福岡)とは、前日練習で意気投合。「仲良くなりました」と有意義な時間を過ごした。

 そんな田中が選んだのは、2020シーズン以来の背番号32。「1年目の番号を選ばせてもらいましたね。プロに入って最初の番号だったので、懐かしい気持ちを感じながら。やっぱり初心を忘れないようにしないといけないなと思うので、いい機会になったと思います」。プロの礎を築いた札幌時代を思い出した。

 実はシーズン最終戦とオールスターの間の1週間、北の大地へ舞い戻っていた田中。「北海道、大好きです。めちゃくちゃいいところなので。気候もいいですし、食べ物も美味しいし、みんな温かいので。大阪に移籍しても定期的に帰っていて、その度に気付いてくださる方もいます」とプライベートで訪れた。

 札幌市出身の妻が調べ、「ちょっと遠いけど行ってみようか」と訪問したのは苫小牧市にある「かき小屋 海の駅」。行ってみると店内に飾られていたのは、札幌時代の大先輩にあたるMF宮澤裕樹のパネルやユニフォームなどのグッズ。なんと、「ヒロキさんの叔母さまがやっていたカキ小屋でした」と明かす。

「カキ食べたいなと思ってたまたま行ったんすけど、行ったらめっちゃヒロキさんのパネルとかがあって。ヒロキさん、苫小牧出身だったかな? と思いながら。気付いてくれて、めっちゃサービスもしてくれました」

 C大阪に移籍してから背番号10を付けている田中だが、札幌の10番を背負っている宮澤への憧れというのは有名な話だ。そんな偶然を宮澤本人にはまだ連絡していないというが、「ヒロキさんインスタやってないので、ちょっとLINEしようかな」と笑う。シーズン移行前に、良いリフレッシュにもなったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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