W杯会場で“吊り目ポーズ”の差別被害 犯人を海外糾弾「原始人みたいな振る舞い」

W杯会場で卑劣な人種差別行為【写真:ロイター】
W杯会場で卑劣な人種差別行為【写真:ロイター】

差別行為の動画拡散で解任か

 北中米ワールドカップ(W杯)の会場で起きた差別的行為により、現地組織のトップが厳しい処分を下されたようだ。メキシコのハリスコ州地形・地球物理エンジニア協会会長のウリセス・ベルナル氏は現地時間6月11日、W杯の試合会場で韓国人インフルエンサーに対して差別的なジェスチャーを行い、批判を浴びた。米紙「ニューヨーク・ポスト」はこの問題を取り上げ、一連の様子を捉えた動画が拡散された結果、ベルナル会長が「職を追われることになる」と報じている。

 事端はハリスコ州で行われたW杯の試合で発生した。TikTokとYouTubeを合わせて900万人近いフォロワーを持つ韓国人インフルエンサーであるユン・スジンさんが、韓国代表のW杯初戦となるチェコ戦の勝利を祝って自撮り動画を撮影していた。その際、背後の席にいたメキシコ代表のアウェーユニフォーム姿のベルナル氏がカメラに向かって、両目の端を指で引っ張り、アジア人への差別的なジェスチャーである“吊り目ポーズ”を行なっている。

「ニューヨーク・ポスト」紙によると、この問題に対して、政府系の機関であるハリスコ州地形・地球物理エンジニア協会は大きな遺憾の意を示している。同協会の広報担当者は「この一連の出来事について深い悲しみを覚えている」と明かし、ベルナル氏への処分について問われると、「倫理・司法委員会が同日に招集された」と言及。同氏が「職を追われることになる」と解任の方針を明確に伝えている。

 被害に遭ったユンさんは自身のSNSに韓国語で「W杯のためにメキシコまで来たけれど、私が敏感すぎるのだろうか」と綴り、「W杯のために世界を旅して、人種差別を経験した」と当時の状況を回顧した。ユンさんは公式Xで「世の中には変わった人もいますが、いい人がずっとたくさんいることを再び感じたワールドカップ」と綴ってスタジアム内での写真も公開し、この投稿には「あなたの経験が素敵なものとなり、楽しく過ごせますように」「あんな行動に悲しみと怒りを感じています」「あなたが元気でいることを願っています」「あの男の原始人みたいな振る舞いについて謝罪します」など、多くの励ましや支持の声が寄せられている。

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