離脱中に控えGK台頭…監督は「競争が始まった」 守護神復帰で完封「良い形で入れた」

東京Vのマテウス「試合勘は、そこまで気になることもなく試合に入れました」
東京ヴェルディは5月13日に行われたJ1百年構想リーグ第12節延期分でFC町田ゼルビアと対戦し、0-0、PK2-4で敗れてリーグ戦3連敗となった。この試合では第5節の鹿島アントラーズ戦で負傷して戦列を離れていたGKマテウスが11試合ぶりに先発に復帰。MF徳村楓大のミドルシュートを弾き出すなど好セーブを見せて健在ぶりを示したが、PK戦では一本も止められずに「難しかった」と悔しがった。
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マテウスの起用について、城福浩監督は「彼が復帰して全体練習に合流して10日くらいだと思います。本来であれば練習試合で試合勘を戻してほしいところでしたが、連戦で練習試合もできません。ただ、彼は居残り練習を含め、しっかりやってくれていました。彼の経験値を考えたら、どこかで復帰させたいという思いがありました」と言い、「長沢祐弥とマテウスの高いレベルの競争が始まったという意味では、失点ゼロに抑えられたのは非常に良かったと思います」と、ここまでの11試合で好パフォーマンスを見せていたGK長沢祐弥とクラブ最多リーグ出場GKを、競わせていく考えを口にした。
マテウスも「試合勘は、そこまで気になることもなく試合に入れました。練習試合はできませんでしたし、連戦なので練習量も普段よりは少なかったですが、本来臨んでいるような準備はできませんでしたが、自分が思っていたよりも試合に良い形で入れたと思います」と振り返った。
序盤には8秒ルールでCKを与えてしまう場面もあったが、「審判が腕を上げたタイミングは見えていたのですが、数えている部分が自分の認識と審判の認識が違ったようなので、あとで見直したいと思います」と、マテウスは試合勘の不足が原因ではないと説明した。
実際にそれ以外の場面ではビルドアップも、セービングでも、安定感あるプレーを見せていた。復帰戦をチームの連敗を止める勝利で飾れていれば理想的だったが、PK戦では町田のキッカー4人全員にゴールを許した。
「4人とも、すごく良いコースに蹴り分けていました。自分たちは分析をしたなかで、相手の蹴ってくるコースをわかっていたのですが、4人中3人が自分たちの分析とは逆の方に蹴ってきたという事実はあります。ただ、自分がボールの方に飛んでいても、止めるのが難しいくらいのコースに4人とも蹴り分けていたと思います」と、マテウスは町田のPKキッカーを務めたMFナ・サンホ、DF中山雄太、DFドレシェヴィッチ、MF下田北斗のシュート精度を称賛した。
PK戦の末に3連敗となった東京Vだが、この試合は3試合ぶりに90分を無失点で終えることができた。「本当に全員が疲れていたと思います。町田さんも同じように連戦でしたが、私たちは選手交代が少ないので、後ろから見ていても3、4試合90分出た選手たちの疲労があからさまにグラウンドに出ているなと思いました」とマテウスは言い、「ただ、疲れているなかでも、戦うところやセカンドボールを拾うところなど、チームとしてやるべきことを試合に出た選手たち全員がやっていたと思います。そこが自分たちの特長ですし、出ていた選手の貢献には拍手を送りたいと思います」と、自身の復帰戦で戦い抜いたフィールドプレーヤーへの感謝を忘れなかった。
(河合 拓 / Taku Kawai)



















