W杯でルール改正 日本から2人の審判が参加…原点になった「ジャンケン」と「4年越しの選出」

北中米W杯に参加する荒木友輔氏(左)、三原純氏【写真:轡田哲朗】
北中米W杯に参加する荒木友輔氏(左)、三原純氏【写真:轡田哲朗】

北中米W杯に荒木友輔氏、三原純氏の2名が参加する

 日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は5月13日、東京都内でレフェリーブリーフィングを実施した。北中米共催ワールドカップ(W杯)に向けたルール改正が紹介されたほか、大会に審判員として参加する荒木友輔氏、三原純氏が意気込みを語った。

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 今回のルール改正では、主にアクチュアル・プレーイング・タイム(APT)を長くするための措置と、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入できる範囲の拡大が盛り込まれた。

 時間に関する変更点としては、選手交代の際に「交代される選手が10秒以内に競技フィールドから離れなかった場合、交代要員は1分を経過した後の最初のアウトオブプレーまでフィールドに入ることができない」というものがある。また、スローインとゴールキックについては、「意図的に再開を遅らせ、主審が5秒のカウントダウンを終えてもインプレーになっていない場合」、スローインは相手ボール、ゴールキックはコーナーキックとなる。

 さらに、試合中に選手が負傷、あるいは負傷の疑いによってプレーが止まり、メディカルスタッフがピッチ内に入る必要が生じた場合には、当該選手は「プレー再開後1分間、フィールド外に留まる」というルールも追加された。なお、プレーを止める原因となった選手がそのまま負傷交代する場合、この措置は交代選手には適用されないという。

 佐藤隆治JFA審判マネジャーは「基本的な考え方は、数的不利にしたりコーナーキックや相手ボールにしたりすることが目的ではなく、APTを伸ばすことが目的。基本的には(主審の)アクションを伴って伝える。また、『意図的に』という部分で、ボールがラインを割ってすぐに5秒を数えるのではなく、プレーできる状態になってからの5秒になる」と説明した。

 また、VARについては、退場処分に関して「明らかに間違った2枚目の警告」に介入できるようになる。なお、1枚目の警告には適用されない。また、「明らかに間違って与えられたコーナーキック」については、再開を不当に遅らせることなく判定を変更できる場合に限り介入が可能となった。加えて、カード提示時の人違いに関する介入範囲も拡大されている。

 これらの新ルールについて、日本代表では5月31日に行われる国際親善試合のアイスランド戦から適用し、本大会に臨むという。

 W杯に審判員として参加する荒木氏と三原氏は、選出への喜びと感謝を口にした。荒木氏は「高校生の時に、部活内で2人が審判員資格を取ることになり、そこでのジャンケンに負けた」ことが審判活動のスタートだったと明かした。選出発表後のJリーグの試合では「選手の皆さんから『おめでとうございます。僕も(W杯に)行きたいです』という声もあった」と笑顔を見せ、「日本サッカーの価値を高めるために頑張ってくるぞと心の底から思っています」と意気込みを語った。

 また、島根県松江市役所スポーツ振興課に勤務しながら審判活動を続ける三原氏は、2022年カタールW杯でも選出を目指したが惜しくも叶わず、4年越しでの選出となった。「大会期間中に45歳になるので、次の大会のチャンスはないだろうと思う。荒木がレフェリーを務め、それを支える副審としてピッチに立つことを目標にしたい。4年後、8年後と、日本人審判が安心してアポイントを受けられるよう、これまで築いてきたものを引き継いでいきたい」と、次世代につなげる思いも口にした。

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