セリエA年間最優秀選手が牽引…28年ぶり出場の台風の目 後押しする熱狂的サポーター|スコットランド

スコットランドのスコット・マクトミネイ【写真:ロイター】
スコットランドのスコット・マクトミネイ【写真:ロイター】

スティーブ・クラーク監督が率いるスコットランド代表…マクトミネイに注目

 北中米ワールドカップ(W杯)の出場を決めた国のなかでも、スコットランドほど劇的に本大会の切符を掴んだ国もないだろう。欧州予選のグループCでデンマーク、ギリシャ、ベラルーシと対戦したスコットランドは、最終戦で首位に立っていたデンマークとの直接対決を制して1位突破を決めた。しかも後半アディショナルタイムに入った時点では2-2の同点だったなかで、後半AT3分にDFキーラン・ティアニーが勝ち越しのスーパーボレーを決め、さらに同8分にMFケニー・マクリーンがダメ押しのゴールを決めての勝利だった。

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 今回のW杯はスコットランドにとって、1998年のフランス大会以来、28年ぶり9度目の出場になる。FWケニー・ダルグリッシュ、FWデニス・ロー、FWジョー・ジョーダン、MFダレン・フレッチャーといった名プレーヤーを輩出してきたが、過去8度のW杯はいずれもグループステージ敗退という結果に終わっている。

 2019年5月からスコットランド代表を率いているのは、スティーブ・クラーク監督だ。今大会終了後に退任すると見られている62歳の監督は、今回のW杯出場に加え、2度のEURO出場に導き、スコットランド代表史上で最も成功を収めた監督の一人となっている。今回、史上初のグループステージ突破を実現できれば、その評価は不変的なものとなるだろう。

 長らくW杯の舞台から遠ざかっていたスコットランドだが、しっかりとタレントはそろっている。最大のスターは、現在イタリア1部ナポリに所属するMFスコット・マクトミネイだ。マンチェスター・ユナイテッドから2024-25シーズンにナポリに加入すると、いきなり34試合12ゴール6アシストの活躍を見せ、ナポリをリーグ優勝に導いた。その活躍が認められ、自身もセリエAの年間最優秀選手賞を受賞した。豊富な運動量でピッチを縦横無尽に駆け回り、相手のゴール前で決定的な働きをする。ボール奪取力も高く、まさに中盤の大黒柱と言える存在だ。

 最終ラインにもイングランド1部リバプールのレギュラーを務める実力は、DFアンドリュー・ロバートソンがいる。左足から正確無比のクロスを前線に入れ、無尽蔵のスタミナで上下動を繰り返す。

 スコットランドのサッカーと言えば、元日本代表MF中村俊輔氏をはじめ、FW古橋亨梧やFW前田大然、MF旗手怜央らがプレーしたスコットランド1部セルティックを思い浮かべる人も多いだろう。国内リーグはセルティックとレンジャーズの2強を中心とした争いになるが、そのセルティックにも前述のティアニーらが在籍している。ティアニーは幼少時代に中村俊輔氏に憧れており、今でも当時もらったスパイクを大事にしているというエピソードは有名だ。

 スコットランドのファンは応援に熱心なことでも知られる。今回の北中米W杯にも多くのファンが「次のチャンスがいつ来るかなんてわからない」と、母国の応援に向かう見込みだという。ハイチ、モロッコ、ブラジルとの対戦は一筋縄ではいかないだろうが、32強に入れるポテンシャルは十分にある。そんな期待もまた多くのファンを呼び寄せることとなるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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