史上初の外国人監督…南米予選苦戦&空白期間24年は“吉兆” 真価を試される新エース|ブラジル

ブラジルのヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】
ブラジルのヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】

アンチェロッティ監督が率いるブラジル代表…ヴィニシウスは輝けるのか

 誰もが認めるサッカー王国のブラジル。1930年の第1回大会から、全22大会に出場してきた唯一の国であり、史上最多5度の優勝を誇る。しかし、最後の優勝は2002年の日韓大会となっており、今大会は24年ぶりの優勝を目指すことになる。

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 2018年のロシア大会、2022年のカタール大会と、直近の過去2大会では準々決勝でPK負けという結果に終わったことを受け、ブラジルサッカー連盟(CBF)は大きな決断を下す。ブラジル代表史上初めての外国人指揮官として、イタリア人のカルロ・アンチェロッティ監督を招聘したのだ。イタリアのACミランやスペインのレアル・マドリードを筆頭に、欧州のトップクラブで指揮を執り、5度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を含め数々のタイトルを獲ってきた名将は、初めて代表監督の職務に就いている。

 サッカー王国が、なりふり構わず勝ちに来た。そんな印象を受ける現在のブラジルだが、今大会の南米予選の最終成績は5位だった。今大会は参加国が32か国から48か国に増え、南米の自動出場枠が4から6に増えていたため本大会出場を決めることができたが、前回大会までのレギュレーションであれば、大陸間プレーオフに進まなければいけない成績だった。

 ただ予選で苦戦したときに、本大会で良い成績を収めるのもブラジルだ。1994年のアメリカ大会予選は最初の4試合で1勝2分1敗というスタートだった。2002年の日韓大会前には3度の監督交代があった。それでも本大会では優勝に輝いている。ちなみに1994年大会の優勝は、1970年の優勝から24年の空白期間を経てアメリカで成し遂げられた。今回も前回優勝から24年の空白があり、アメリカも開催国の一つとなっているだけに、ブラジル国民はこの再現を期待しているだろう。

 そんなチームの顔となるのが、スペイン1部レアル・マドリードに所属するFWヴィニシウスだ。アンチェロッティ監督とも共闘していたアタッカーにとっては、カタール大会に続く2度目のW杯になる。前回大会は、FWネイマールという絶対的なエースがいたため、今回はブラジル代表の顔になれるか、真価が問われることとなりそうだ。

 爆発的なスピードと卓越したボールテクニックを併せ持つヴィニシウスは、大会の主役にもなり得る世界最高峰のアタッカーだ。チームとしてどれだけ彼のストロングポイントを引き出せるかが、今大会のブラジルのカギになる。

 また、負傷もあって約3年にわたって代表に招集されていないネイマール自身も、キャリア4度目のW杯出場を諦めていない。長く欧州で活躍してきたネイマールだが、現在は自身が育ったブラジルの名門サントスで再び10番を着けてプレーしている。これまでアンチェロッティ監督は、コンディションが十分ではないと招集を見送り続けてきた。

 攻撃的な選手であるFWロドリゴやFWエステヴァンが負傷したことから、ネイマールの代表入りを望む声もあるが、すでにピークを過ぎたという指摘もあり、チーム全体のバランスが崩れる危険性もはらんでいる。2010年以降、ブラジル代表を牽引してきた世界的スタープレーヤーのメンバー入りをアンチェロッティ監督は決断した。

 優勝候補の一角に挙げられるブラジルには、FWラフィーニャ、MFカゼミーロ、MFブルーノ・ギマラエス、DFマルキーニョスといった有力選手たちがそろっている。これまでブラジルが28年間、W杯のタイトルを獲得できなかったことはないだけに、大きなプレッシャーがかかるなかで戦うことになるが、アンチェロッティ監督のもとで6度目の優勝を成し遂げることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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