中田英寿氏も所属した名門が凋落の一途 パルマが衝撃の“ファイヤーセール”

 

年俸未払いなどが表面化する最下位パルマが今冬の移籍市場で選手を大量放出

 

 かつて中田英寿氏の所属したパルマが今冬の移籍市場最終日の2日に“ファイヤーセール”を敢行し、かつて欧州屈指の名門だったクラブとセリエAの凋落を印象づけている。

 経営難から選手やスタッフへの給料が半年間未払いとなっているパルマはすでに元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノの契約解除に応じていたが、2日にも選手を大量放出。ガーナ代表MFアフリイェ・アックアはサンプドリアに、ブラジル人MFルーカスはポルトガル1部モレイネンセに、イタリア代表DFガブリエル・パレッタはACミランに、FWニコラ・ポッツィはキエーボに、DFアンドレア・リスポリはパレルモに移籍。DFフェリペも契約解除となった。

 経営難からたった1日に6選手も手放さざるを得なかったパルマはかつてイタリア杯優勝3回、ヨーロッパリーグ(UEFA杯)優勝2度を達成し、ユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンら世界屈指の名手が所属する欧州屈指の名門だった。中田氏が2001年から04年までプレーしたことで日本のサッカーファンにもおなじみのクラブは2003年の親会社のパルマラットの破産がきっかけで経営状態が悪化の一途を辿り、ついに給料未払いとファイヤーセールを余儀なくされる状況まで追いつめられた。

 その手腕に定評があるロベルト・ドナドーニ監督が懸命に指揮を執り続けているが、現在セリエA最下位で2部降格危機に直面するという悲惨な状態となっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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