英国人記者が指摘「もはや見慣れた光景だ」 決定力不足も…日本代表の「強力な武器」

マイケル・チャーチ氏が総括、伊東純也の得点シーンについて語った
日本代表(FIFAランク19位)現地時間3月28日、グラスゴー・ハムデンパークでスコットランド代表(同38位)と対戦し、1-0で勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合を総括した。
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伊東純也がベンチから立ち上がり、日本が勝利する。もはや見慣れた光景だ。疲れの見える相手に対し、33歳の彼が注入するスピードと縦への推進力は、引き続き森保一監督にとって強力な武器となっている。
ハムデン・パークでスコットランドの守備をこじ開けた一連の崩しは、伊東自身が起点となり、自らフィニッシュに持ち込んだものだった。ゴール前10ヤードでの巧みなファーストタッチでディフェンスの逆を突き、アンガス・ガンを破るシュートを沈めた。
このゴールは、日本代表にとって収穫の多いパフォーマンスを締めくくるものとなった。グラスゴーでの一戦、森保監督は国際舞台での経験が浅いメンバーを先発に並べたが、試合の大部分で日本が主導権を握っていた。
昨年11月の試合以来、南野拓実、久保建英、遠藤航、板倉滉といった主力に負傷が相次いだことは、今ウインドーの準備に影響を与えたはずだが、指揮官がここでテストを行うことは当初からの既定路線だったのだろう。
先発のうち5人(渡辺剛、藤田譲瑠チマ、鈴木唯人、佐野航大、後藤啓介)のキャップ数を合わせてもわずか22。佐野と後藤にいたっては、今回が初スタメンだった。
特に合計出場数がわずか7試合という経験不足の攻撃陣だったが、日本はハードワークを惜しまず、スコットランドにプレッシャーをかけ続けた。開催国側の勢いがあった序盤を過ぎると、サムライブルーがゲームを支配し始めた。
中盤の藤田と田中碧の安定感によってテンポを掌握した日本だったが、前線は決定力を欠き、決定的なチャンスを演出するには至らなかった。
事実、先制に最も近づいたのはホームのスコットランドだった。前半8分、スコット・マクトミネイのシュートを鈴木彩艶が鋭い反応で阻止。その後、枠を捉えていたアンディ・ロバートソンのシュートも防ぎきった。
後半に入り、三笘薫、伊東、中村敬斗、堂安律、上田綺世、そして終盤には鎌田大地が投入されると、それまで欠けていたクオリティ、スピード、そして決断力がチームに備わった。
結果として日本は妥当な勝利を収めたが、唯一の得点シーンはそのクオリティを象徴するものだった。
伊東が中に切れ込んで上田からのリターンパスを受けると、中村へ展開。自身はペナルティエリアへと走り込み、ボールは三笘、鈴木淳之介へと渡る。最後は塩貝健人のレイオフから伊東がゴール。まさに「美」と呼べる一撃だった。
もちろん、さらなる試練が待ち構えている。火曜日にはウェンブリーでの一戦(イングランド戦)が控える。トーマス・トゥヘル監督は日本戦にベストメンバーを揃える意向を隠しておらず、森保監督も今回のメンバー構成で同様の姿勢を示唆した。次の試合こそが、真の挑戦となるはずだ。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。




















