アギーレ監督招聘の功罪 手腕光るも日本サッカー協会が見逃した過去の疑惑

身辺調査という後悔

 その記者会見で任命責任ついて質問された会長は再度、こう訴えた。
「アギーレ監督を選んだことは間違いなかった。あの時点でこういう情報はなかった。彼の高い能力からすれば、あの監督を選任したことは間違いではなかったと思う。こういう結果になったことで、代表選手も申し訳なかった。サッカー関係者にも心配をかけた。責任を感じている」
 過去にフランスや、イタリアなどのサッカー界では八百長が社会問題化したことがある。今回のサラゴサ対レバンテ戦に司法の疑惑の目が向けられたことに対し、地元メディアは「スペインサッカー史上初の裁判」と報じている。
「反省している。もっとしっかり調べておくべきだった。今後はこういうことがないように調べたい」
 大仁会長は、実績面で申し分なかったメキシコ人指揮官の任命に関して、身辺調査という一点で大きな悔いを残した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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