負傷者続出の最終ライン「心配な部分」 大怪我乗り越えV争い…復活の最年長「自信はある」

日本代表の谷口彰悟【写真:岩本太成】
日本代表の谷口彰悟【写真:岩本太成】

谷口彰悟がW杯までに求めるレベルアップ

 日本代表は現地時間3月25日、スコットランド・グラスゴー近郊で、スコットランド代表戦に向けたトレーニングを実施。シント=トロイデンでプレーするDF谷口彰悟は、同28日のスコットランド、同31日のイングランドとの2連戦に向けた意気込みと、今回の遠征にかける思いを明かした。

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 左足アキレス腱断裂という選手生命を左右する大ケガを乗り越えた谷口は今季、シント=トロイデンで上位争いを続けながら、この3月を迎えた。北中米ワールドカップ(W杯)本番まで残りわずか。スコットランド、イングランドとのアウェー2連戦は、最終メンバー入りを懸けた事実上のラストアピールの場となる。

 活動直前、冨安健洋と安藤智哉の離脱が決まった。当初の予定とは異なる編成での守備ラインの構築を強いられる中、長らく守備陣を支えてきた谷口は動じる姿勢を見せない。

「ディフェンスは誰と組んでも安定したいいパフォーマンスをしないといけない。今、怪我人が多いところは心配な部分ではありますけど、今回、集まった選手できちんといい関係性を築いてやることが大事だと思う。集まった選手みんなそういう気概で来ているし、自信はある。とにかくいいコミュニケーションをとって、誰と組んでも力を引き出し合えるような関係性を築きたい」

 戦術的な整備も欠かせない。今後、3バックと4バックを状況に応じて使い分ける可能性がある中、センターバックに課される役割は複雑だ。それでも、細部の積み上げが大舞台での対応力につながると谷口は信じている。

「立ち位置も、人への行き方も、カバーリングの距離、選手間の距離含めて結構違う。頭の中でしっかり整理しておくことが大事だし、それができていれば試合中の変更も可能になる。実戦でやることによって課題も出るだろうし、そういったところを積み上げていきたい」

 個人としても、今シーズンは手応えを感じている。怪我の時期を乗り越え、優勝争いを繰り広げるチームでレギュラーとして戦い続ける谷口が磨いてきたのは、個の局面での強さとリーダーシップだ。

「(守備に行った時に)潰せるのか、抜かれるのかで変わってくる。ディフェンスラインのコントロールや、前を動かすリーダーシップは、自チームだろうが代表だろうが継続してやっていかないといけない」

 クラブで積み上げてきた自信を、今度は代表の舞台で示す番だ。「この期間はサバイバルでもあるし、チームとして積み上げていく時期でもある」と相反するように見える2つのテーマを同時に背負いながら、それでも「W杯に出場する国と対戦できるのはこれ以上ないチャンス。イングランドに対して自分たちがどう戦うか、シンプルに楽しみ」と表情は明るい。2度目のW杯へ。円熟味を増すセンターバック(CB)は、この2試合をしっかりと自分のものにしようとしている。

(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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