イングランドサッカー協会、史上初のファン永久追放処分 ドイツ戦で戦争に関する悪質行為
3月のドイツ戦でイングランドファンが問題行動、イングランドサッカー協会も調査
今年3月にドルトムントで行われた国際親善試合のドイツ対イングランド戦で戦争に関する悪質な行為を行ったイングランドファン2人に対して、スタジアムからの永久追放処分が下されることになった。ファンの永久追放処分は史上初だという。英公共放送「BBC」が報じた。
3月22日にドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクで行われた一戦は、今夏にガラタサライからJ1ヴィッセル神戸に加入する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの引退試合としても注目を集めた一戦だった。しかし、この日はアウェースタンドに駆け付けたイングランドのファンがドイツ国歌斉唱の際に、戦争チャントを歌ったことなどが問題視されていた。
イングランドサッカー協会もこの件に関して調査を進めていた。そして問題行為を行ったファンは、アウェーの代表戦チケットの権利を持つイングランド・サポーターズ・トラベル・クラブ(ESTC)の会員で、あるファンはドイツ人に対してナチス式敬礼を行い、別のファンはアドルフ・ヒトラー似の口ひげを生やし、首切りジェスチャーをしていたことが確認されたという。スタジアムからの永久追放が決まった2人ファンは、アウェーへの遠征参加が禁止される。
さらに、その他に問題行為があった会員27人にもそれぞれ期間の異なるメンバーシップ停止処分が下されるという。アウェーまで足を運ぶ熱心なファンも多いなかで、一部ファンの問題行動が大きな波紋を広げている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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