W杯対戦オランダの意外な“弱点”「実は感じやすい」 元代表コンビが指摘…森保Jは「付け入る隙ある」
6月開幕の北中米ワールドカップ(W杯)で優勝を目指す日本代表。グループステージF組の初戦で戦うのが、FIFAランク7位の強豪・オランダ代表だ。かつてオランダ・エールディビジのフィテッセで同僚だった元日本代表DF安田理大氏と同代表FWハーフナー・マイク氏が、最大の難敵を分析。2人がピッチ上で体感したオランダ人の“気質”と、大会のキーマンについて深く切り込んだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

安田理大氏とハーフナー・マイク氏が説く“オレンジ軍団”の攻略法
6月開幕の北中米ワールドカップ(W杯)で優勝を目指す日本代表。グループステージF組の初戦で戦うのが、FIFAランク7位の強豪・オランダ代表だ。かつてオランダ・エールディビジのフィテッセで同僚だった元日本代表DF安田理大氏と同代表FWハーフナー・マイク氏が、最大の難敵を分析。2人がピッチ上で体感したオランダ人の“気質”と、大会のキーマンについて深く切り込んだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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オランダのサッカーを熟知する2人だ。U-15日本代表時代からチームメイトで“幼馴染”だった2人が、唯一同じクラブで戦ったのがフィテッセ。安田氏はガンバ大阪から2011年1月に加入、ハーフナー氏はその1年後となる2012年1月にヴァンフォーレ甲府から加わった。安田氏が2013年夏に退団するまでの1年半、同僚としてプレー。共通の認識として挙げたのが、意外にもオランダ人選手のメンタルでの“隙”だった。
ハーフナー・マイク(以降、ハ)「オランダの選手って、実はプレッシャーを感じやすい。試合中にサポーターが煽ってくると、リードしていても『うわ、やられそう』みたいな雰囲気を出す性格をしている。結構、投げ出すのも早いからね。オランダ人は集中力欠きがちなところがある」
安田理大(以降、安)「オランダ人は乗らなかったら乗らないし、乗ったら恐ろしいぐらい乗るからね。中盤の(ライアン・)フラーフェンベルフも時々集中力を欠く。センターバックの(マタイス・)デ・リフトも、メンタルで言うとそんなに強くない。前線の(メンフィス・)デパイや(ドニエル・)マレンも、思うようにボールがもらえないとイライラして消えちゃうパターンがある」
そんな安田氏の分析に対し、ハーフナー氏が最も警戒すべき選手として名前を挙げたのが、マンチェスター・シティで躍進するMFタイアニ・ラインデルスだ。
ハ「ラインデルスは本当、マンチェスター・シティで主力を張れるレベル。彼が攻撃に携わることでアイデアが広がるし、ボランチやセンターバックが食いついたところにスルーパスも出せる。なおかつ点も取れる。今の中盤は全員がボックス・トゥ・ボックスで守備も頑張れるから、要注意。中盤の3枚(デ・ヨング、ラインデルス、フラーフェンベルフ)は全員そんな印象。あと前線で一番危険なのは(コーディ・)ガクポ。ビッグ大会で必ず活躍するし、一発持っている。チームを勢いづかせるのは彼だね」
安「中盤で言うと(フレンキー・)デ・ヨングもバルサでコンディションがいいし、とにかくボールが取られない。デパイ、マレンも乗ったら乗るから。入りでガツンといくのが大事。日本も後ろに板倉(滉)選手、谷口(彰悟)選手、伊藤洋輝選手、冨安(健洋)選手、町田(浩樹)選手ら海外組が揃っているからね。あとはウイングバックが重要。ファーストチョイスでいくと堂安律選手になるのかな」
さらに、ハーフナー氏が挙げたのは「元チームメイト」。2015年夏から2年間在籍したADOデン・ハーグ時代、ともにプレーしたのがPSVのイェルディ・スハウテンだった。そしてまだA代表未経験の20歳を「サプライズ候補」とした。
ハ「スハウテンは当時はひょろかったけど、今はビルドアップに欠かせない選手になった。彼がアンカーに入っていなしてくる展開は厄介。元チームメイトというのもあるけど推したい選手の1人。あと、サプライズ候補ならAZのキース・シュミット。昔のデパイがそうだったように、怖いもの知らず。すごくギラギラしている。アイデアが豊富で技術も高い。今アンダー世代でずっと10番を背負っているような選手で、代表に入ってきたらすごく面白い存在になる」
安「(197センチの)ベグホルストが途中から出てくるパターンもあるけど、身長はそんなに関係ないと思う。日本の選手も普段から海外でそういう相手とやってるし、対応の仕方も分かっているはず」
最後に、2人は指揮官クーマンのスタイルと、日本の勝機についてこう締めくくった。
ハ「クーマン監督は安定性を求めるタイプ。組織を守って前線は自由にやらせるイメージ。日本相手でも、まずは勝ち点1を拾いにくるガチガチの展開になるかもしれない」
安「クーマンはマネジメントタイプというより戦術家。オランダ人は自由な選手が多いから、統率が崩れたら日本に付け入る隙がある。運動量は絶対に日本が勝る。日本が今までドイツやスペインを倒してきたような組織力を見せれば、ほんまにイーブン(の勝負)だと思っている」
かつての戦友たちが語る攻略の鍵。強力な個の能力を持つ相手に対し、日本が誇る組織力と走力で“オランダの脆さ”を引き出せるかが、グループステージ突破の命運を分けそうだ。





















