2年生がピッチから要求…味方選手を「交代してほしいです」 強豪校で生まれた責任感

流通経済大柏のメンディーサイモン友「ちょっと体力がもう切れていたんで」
第104回全国高校サッカー選手権は1月4日に各地で準々決勝が行われ、浦和駒場スタジアムの第2試合では流通経済大柏(千葉)が大津(熊本)との優勝候補対決を2-1で制した。決勝ゴールのDFメンディーサイモン友は、2年生ながらリーダーシップを発揮して存在感を発揮した。
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1-1の同点で迎えた前半34分、左サイドで得たフリーキックをジュビロ磐田入りが内定のDF増田大空が鋭くGKと最終ラインの間に入れると、ファーサイドでメンディーが押し込んで逆転に成功。後半は押し込まれる時間が長くなったものの、センターバックで統率力を見せたメンディーらの守備力もあり1点差で逃げ切りに成功した。
後半途中には、ベンチに向かってFWの交代を要求するような姿も見えた。その意図を「きょうはFW2枚が守備をしないと絶対やられるぞっていう話があって、前半から頑張ってくれていて、ちょっと体力がもう切れていたんで、このままだったらもうやられるなと思ったんで、ちょっと自分が交代してほしいですっていうのを伝えました」と話す。
榎本雅大監督も「そこの強度がちょっと落ちてきて、僕らもどうしようかなって思っていたんですけど、きついながらも2人も効いていた。できれば代えたくないなと思ったけど、たぶん後ろから見たら、そこの遅れが見えてきたんだと思います」と話す。
そのうえで「それは別に悪いことだと思っていないですし、ピッチの中で起きてることは僕らが感じられないものがあって、『いいから言う通りやっとけ』っていうのは、ちょっと時代遅れというか、中でどういうことが起きていると選手が言えるような、そういう環境を作ってあげたいなと思ってやっています。メンディーがああいう風に言ってきたことに対してもちろん受け入れますし、それがあんまり良くないことだったら終わってから2人で、メンディーだけじゃないですけど、こういう意図があっただとか話します」と、チームの方針も説明していた。
夏のインターハイでは、大津との対戦がPK戦にもつれ込み、最後はメンディーが失敗して敗退になった。その責任を感じつつも、U-17ワールドカップ(W杯)にも選出されたメンディーについて、榎本監督は「ちょっとW杯から帰ってきて、フワッとしていた」と話す。そのときに、「自分のせいで負けたって言っていたよね。じゃあ全国でお返しするのに出場権は誰が取ったのかな。3年生でしょ。他の選手たちでしょ。お返しにメンディーがここで勝たせた、勝たせるっていう、そういう風にやんなきゃいけないんじゃないか」と問いかけたことがあったという。
実際にメンディーも「この選手権でやらなかったら本当にもう自分はもう何もしてないなと思ってたんで、今日のゲームでそれをちょっと示せたかなと思う。でも、まだ何も成し遂げてないんで、後2試合しっかりと声を出して、まに試合に勝って、必ず日本一取るように頑張りたい」と、決意を新たに臨んでいる。
身体能力の高さはこの世代でも屈指だが、リーダーシップや責任感といった精神的な成長も著しく、2年生ながらチームの中心選手としての風格を漂わせながら準決勝以降でも存在感を示しそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

















