ベスト8敗退も「あらためて感謝」 部員の飲酒問題…興国監督が心境「懸ける思いを見させてもらった」

興国を率いた六車拓也監督【写真:近藤俊哉】
興国を率いた六車拓也監督【写真:近藤俊哉】

興國は鹿島学園に1-3で敗れた

 第104回全国高校サッカー選手権の準々決勝が1月4日に行われ、Uvanceとどろきスタジアムでは興國(大阪)と鹿島学園(茨城)が対戦し、3-1で鹿島学園が勝利して17大会ぶりのベスト4進出を決めた。大阪府大会優勝後に一部部員に飲酒問題が発覚した興国は大会出場も危ぶまれていたなか、飲酒問題に絡んでいない選手達だけで今大会に出場していたが、国立競技場での準決勝を目前に敗退となった。六車拓也監督は、出場を実現できたことに感謝の言葉を口にした。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 試合を大きく分けたのは、前半15分の失点だった。自陣深くでボールを奪ったあとに鹿島学園MF松本金太朗にボールを奪い返されて、ファウルをしてしまう。これでPKを与えると、MF清水朔玖に決められた。「失点して少し気落ちしてしまったところがあったのが、少しもったいなかった」と六車監督は振り返ったが、後半6分にも清水のシュートがクロスバーにはね返ったところをMF三浦春人に押し込まれて2点ビハインドとなった。

 3回戦の東福岡戦(2-2/PKスコア5-4)に続いて2点ビハインドとなった興国も、反敵に転じたいところだったが、後半23分にも清水に直接FKを決められて3点差を付けられてしまう。その後、途中出場のFW徳原天仁が1点を返したものの反撃もここまで。それでも六車監督は「なかなか自分たちのゲームができない試合が多かったなかで、勇気を持ってやってくれたのはすごく良かったですし、自分たちらしく戦えたんじゃないかなと思います」と大会を総括した。

 そして、セレッソ大阪の育成組織時代の教え子が相手の鹿島学園にも多くいたことで、「嬉しかったですね。紅白戦みたいでした。指導者として、嬉しかったです」と目を細めた。

 これまでJクラブの下部組織を指導してきた六車監督にとって、初の選手権となったが「注目度がすごいなというのは、聞いてはいましたがあらためて実感しました。やっぱり緊張感ある舞台であったり、お客さんがたくさん入るというのは、サッカー選手としては本当に素晴らしい環境だと思うんです。そういうなかでしっかりゲームをやることで、本当に一戦一戦成長するのを肌で感じられました。育成年代(の指導者を)ずっとやってきた身として、本当に素晴らしい大会だなとあらためて思いました」と、今大会中で選手達の成長を感じられたとも語った。

 興國は大阪府予選の後、飲酒問題によって出場も危ぶまれたが、あらためて若い選手達がこの大会でプレーできたことを良かったと言う。「本当に彼らのピュアな姿勢とか、サッカーに対する姿勢みたいな間近で見させていただいて、そこに懸ける思いとかっていうところは見させてもらいました。本当にいろんな判断をしてくれた学校、サポートをしてくれた保護者の皆さん。大会関係者の方にも、本当にいろんなサポートしてくださったというところ、あらためて感謝したいと思います」と、選手権出場が実現できたことへの感謝を繰り返した。

(河合 拓 / Taku Kawai)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング