比較対象は日本代表のエース「綺世になれない」 監督からもゲキ…共通する“能力”

鹿島学園の内海心太郎(左)【写真:産経新聞社】
鹿島学園の内海心太郎(左)【写真:産経新聞社】

鹿島学園・内海心太郎は3回戦で堀越相手に2ゴール

 第104回全国高校サッカー選手権は1月4日、準々決勝の4試合が行われる。鹿島学園(茨城)は、1月2日に行われた3回戦で堀越(東京)を4-1で破ってベスト8進出。この試合で先制点を含む2ゴールを挙げる活躍を見せた2年生FW内海心太郎は、チームメイトの3年生FW渡部隼翔にも「絶対に負けたくない」とライバル心を剥き出しにする。

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 鹿島学園の9番を背負う内海が、ストライカーらしさを存分に見せた。0-0で迎えた前半32分、堀越の守備をパスワークで崩すと、渡部からのワンタッチパスを受けた内海がエリア内で前を向き、左足でシュート。GKのニアサイドを抜いて先制ゴールを決めた。さらに1点リードで迎えた後半28分にもFWワーズィージェイヴェン勝(2年)の左からのクロスをエリア内で受けると、DFが寄せてくる前に左足でシュートでゴール右に流し込んだ。

 いずれも難易度の高いシュートだったが、「無理が利くのは自分の良さ」と内海は胸を張った。同校出身の日本代表FW上田綺世と共通する能力だが、2回戦の金沢学院大附戦(1-0)では、度重なるチャンスを生かせずに試合後には鈴木雅人監督とミーティングを行ったという。

「2回戦の映像ミーティングをしました。シュートまでは行くチャンスがあって、3、4本打ったんですけど、全部外してしまった。監督には『シュート前のタッチの角度や強さ、上に行くにつれてそういうのが求められるから、もっと意識しよう』と言われました。今日はそれを意識したら2ゴールできたので、良かったと思います」と、中1日で修正できたことを喜んだ。

 鹿島学園では渡部が茨城県予選でチーム得点王となり、『鹿島学園のエースストライカー』と位置づけられている。それでも内海は「県予選でも隼翔くんが10得点して『エース』と言われて、僕は5(得点)だけだったので。もう絶対に全国では上回って負けないと思いました。記事とかでも『エースストライカー渡部』と書かれるのが悔しいので。僕も渡部くんにエースストライカーの座を譲ったわけではないので」とライバル心を見せる。「でも、頼りになるし、良い先輩なんで、良い関係は築けていると思います」と、先制ゴールをアシストしてくれた先輩との関係は良好だと強調した。

 もともと内海は大阪府出身で、準々決勝で対戦する興國(大阪)の選手達は「ほぼみんな知り合い」と言い、「なので、絶対に負けたくないという想いがあるので、そこは絶対倒したいと思います」と闘志を燃やした。

 セレッソ大阪U-15からU-18に上がれなかったものの、多くの声をかけてもらったなかから、最も条件が良く、選手権に出られる確率も高いと判断し、鹿島学園への進学を決めた内海。同校出身の日本代表のエースも参考にしているという。

「僕がシュートを外した時も、(監督には)上田綺世選手と比べられたり『それじゃあ、綺世になれないよ』『その置き位置で市場価値が変わってくるんだよ』などと言われるので、そこはライバル…ではないですけど、上田綺世選手が活躍したりしたら、それも良い刺激にして、『自分も頑張らないと』と思っています」

 そんな憧れでもある上田は昨年、鹿島学園の練習に参加した。しかしその時、内海は負傷をしていたこともあってCカテゴリーにいたため、外から練習を見るだけだったという。それでも「ゴール前の動き出しとか、少しの質は、本当に速いし迫力もありました。シュートもパワーがあって、弾道も全然違った。体もすごいごつくて、『これが上田綺世か』と思いました」と刺激を受けた。「鹿島学園の9番を今やらせてもらっていて、過去最高成績がベスト4。一つ上の代が結構、強いと言われているので、そこで僕が飛び抜けた活躍をすれば、さらに僕の名前も上がって最高なので、やっぱり優勝したいです」と、17大会ぶりのベスト8進出も通過点だと強調した。

 2025-26シーズンの日本サッカー界は、J1リーグで鹿島アントラーズが優勝し、J2リーグも水戸ホーリーホックが制覇。さらにユース年代でも鹿島ユースが3冠を達成するなど、茨城が席巻している。鈴木監督も「茨城に風が吹いているんじゃないかなと思う」と語り、鹿島学園にも選手権初制覇の期待がかかる。内海も「記事とかでも『茨城旋風』と言われていますからね。変に意識しているわけではないですが、アントラーズユースの選手は学校も一緒なので、全部茨城が取っているから、『俺らも取るしかないな』というモチベーションは、みんなも持っていると思います」と、高校年代の頂点を見据えた。

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