J内定FWがまさかのPK失敗「自信満々で蹴れなかった」 逸材が見据える未来「ロス五輪に選ばれたい」

京都橘の伊藤湊太【写真:アフロスポーツ】
京都橘の伊藤湊太【写真:アフロスポーツ】

神戸内定の京都橘FW伊藤湊太は1回戦で姿を消すことに

 第104回全国高校サッカー選手権は12月29日に各地で1回戦の試合が行われ、ヴィッセル神戸へ加入が内定しているFW伊藤湊太を擁する京都橘(京都)は、山梨学院(山梨)の前にPK戦で涙をのんだ。

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 股関節の負傷を抱え12月に入ってからは右膝も痛めたという伊藤はベンチスタートになった。大会を欠場するかもしれないという不安もあったと話した伊藤には、プロ入りの内定もあり、負傷を抱えているだけにそちらを優先するという考え方もあるだろう。それでも「この仲間と1日でも長くやりたかった」という思いで、何とかこの舞台に間に合わせた。

 そして後半20分に投入された伊藤は、投入直後に左サイドでボールを受けるとキレのあるドリブル突破でPKを獲得してスケールの大きさを見せた。周囲からも任せたという声があったという伊藤はボールを持ち、PKスポットに立った。

 しかし、ゴール左を狙ったシュートはコースも甘く入りGKにストップされてしまう。「今までは自信があったんですけど、練習でも外すことが多々あったので、自信満々で蹴ることができなかった」と肩を落とした。

 それでも、0-0のまま突入したPK戦では1人目に登場し、試合中とは逆のゴール右を狙い、GKにコースを読まれたものの、その先をいくギリギリのところに決めた。「周りのみんなもプラスな声を掛けてくれて、信頼されてるんやなっていう風には思ったし、落ち着いて切り替えて決めようと思いました。(決まって)ホッとして嬉しかったです」と、その時の思いを話す。しかし、チームはPK戦のスコア5-6で競り負けて初戦敗退となった。

 これを最後に、伊藤の戦う舞台はプロサッカーに切り替わる。悔しい敗戦直後ながら「次はヴィッセル神戸を勝たせられる、点を決められる選手になっていきたい」と前を向く。元日本代表FW大迫勇也らの実力者のひしめく中に入るにあたり「学びたいのもありますし、自分がどれだけ通用するのかっていうのが楽しみです。短期的には神戸の試合に出ることで、先のことで言ったらA代表とかロサンゼルス五輪とか、そういう代表に選ばれたい」と、先への思いも語った。

 186センチの長身ながら動きのキレも鋭く、興味深い素材なのは間違いないところ。MF小屋松知哉(柏レイソル)ら、プロで活躍する選手も輩出してきた京都橘から巣立っていく伊藤は、選手権の悔しさをバネに飛躍を誓った。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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