J2徳島、増田功作監督の退任発表 PO決勝まで進出も…J1昇格逃し「本当に申し訳ない」

増田功作監督の退任が発表された【写真:徳原隆元】
増田功作監督の退任が発表された【写真:徳原隆元】

「一心不乱に戦った日々は忘れられない経験」

 徳島ヴォルティスは12月16日、増田功作監督が2025シーズンをもって退任することを正式に発表した。2024年4月に監督へ就任して以降、苦境にあったチームを立て直し、今季はJ2優勝を目標に最後まで戦い抜いたが、目標には届かず1年半での退任となった。

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 埼玉県出身の増田氏は1976年4月30日生まれの49歳。現役時代はサンカリアンセ(ブラジル)、オリエンテ(ボリビア)、ヴェルディ川崎、横浜FCなどでプレー。引退後は指導者として埼玉スタジアムや横浜FCのスクールで経験を積み、2010年から2017年まで横浜FCのトップチームコーチ、2019年には同クラブのヘッドコーチを務めた。2022年からは専修大学のヘッドコーチを経て、2024年に徳島ヴォルティスのヘッドコーチに就任。同年4月からは監督に昇格していた。

 増田監督は「昨年、最下位に沈む中で監督を託された。選手やスタッフと一心不乱に戦い抜いた日々は忘れられない経験」と振り返り、「今年も選手・スタッフは最後まで全力で戦ってくれた。自分の力不足で目標を達成できなかったことは本当に申し訳ない」と心境を語った。最後に「クラブを離れるが、徳島ヴォルティスの来季以降の活躍を陰ながら応援しています」とエールを送った。

 増田監督のコメント全文は以下のとおり。

「徳島ヴォルティスに関わるすべての皆さま、2年間ありがとうございました。ヴォルティスファミリーの皆さまには、ホーム・アウェイに関わらずどんな状況でもともに戦っていただき感謝しかありません。昨年、悲しく、苦しい中で、しかも最下位に沈むチーム状況で、前を向いて一歩を踏み出そうとしても、頭ではやらないといけないのはわかっていても力が入らず、トレーニングをしても気持ちが整えられずにいる時に監督を託していただきました。

 そこから経験豊富な選手達が力を振り絞り、何とかこの状況を乗り越え勝点を奪おうと戦ってくれました。選手、スタッフみんなで一歩ずつ積み重ね、一心不乱に走って一戦一戦大事に戦ったことは自分にとっては忘れられない経験をしたシーズンとなりました。今年、チームとしてJ2優勝を掲げ、選手、スタッフは最後まで全力で走りハードワークして戦ってくれました。自分の力不足で目標を達成できなかったことはヴォルティスファミリーの皆さまには本当に申し訳ないと感じるシーズンでした。

 スポンサーの皆さま、ファン・サポーターの皆さま、選手、チームスタッフ、日頃からサポートしていただいているサポートスタッフの皆さま、美味しく栄養価の高い食事を提供してくれた食堂の皆さま、そしてクラブで働くスタッフの皆さん、多くの方々に支えていただき幸せな時間を送ることができました。全てに感謝しかありません! 本当にありがとうございました。クラブからは離れますが、徳島ヴォルティスが来シーズン以降に更なる活躍をされることを陰ながら応援しています」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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