U-20W杯初戦、日本が南アに2-1逆転勝利 小川が同点弾、途中出場の久保アシストで堂安が決勝弾

三好に代えて久保投入で大仕事

 しかし後半3分、日本の攻撃が牙をむく。左サイドを突破した舩木がグラウンダーのラストパスを送るとゴール前で小川が合わせる。相手GKが必死にボールをかき出したもののゴールラインを割っており、審判団がゴールを認めて日本は1-1に追いついた。

 攻勢を強めたい日本は同14分、三好康児に代えて久保をピッチに送り込んだ。するとその直後、久保はファーストプレーでいきなりチャンスを作る。後方からのパスを受けると鋭いターンで前方にノールックでスルーパスを送り、最終ライン裏に抜け出した小川のシュートは飛び出してきた相手GKに阻まれたが、久保は投入直後にチャンスメークと存在感を発揮。その後、同20分に中央突破されると南アフリカのシングにシュートを打たれる大ピンチを迎えたが、冨安の身体を投げ出した懸命のブロックで何とか失点を免れた。

 同26分、久保と堂安が大仕事をする。堂安からのパスをエリア内で受けた久保がドリブルで持ち込むと、再び堂安にパスを戻し、これを決めて2-1と日本が勝ち越し。バルサの下部組織に所属した久保が才能を見せつけるかのような視野の広さを発揮し、逆転に成功した。

 勝ち越し後の日本は南アフリカの反撃に粘り強く対応し、1点差を守り切って2-1で勝利。ウルグアイ、イタリアら強豪国と同居するグループリーグ初戦で貴重な勝ち点3を獲得した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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